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ロックマンX〜5つの希望〜
第六十一話 真実
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り。私達、新世代型レプリロイドのコピーチップには、一部のプロトタイプを除いて、数多くの旧世代型レプリロイドのデータを元にして造られました。その中には当然。あの最強のイレギュラーであるシグマやVAVAも含まれています。あらゆるレプリロイドを解析し、優れた能力を継承したのです。あなた方に分かるように言えば、我々は最強のイレギュラーたるシグマをも凌駕したのです」

全員が息を呑んだ。
それを見たルミネはエックス達を嘲笑う。
彼が視線を向けるのは旧世代の別方向の進化を遂げた者。

ルミネ「ルイン…あなたに私達が撃てますか?例え人間から進化した者といえど、新世代型のプロトタイプにも劣る人の道具に過ぎないあなたに…進化し、人とレプリロイドを超えた完璧な存在たる私達に何が出来ると?」

ルイン「…………」

ルインはバスターを構えたまま、硬直している。
本能で分かっているのだ。
彼はイレギュラーではないと。
自分の意志でこの世界に反逆しているのだと。

ルミネ「世界は変わったのです!!生命が、より進化した生命に取って変わられるのは自然の摂理です!!」

身体の向きを変えたルミネは、遥か彼方に小さく見える地球に向けて手を翳し、そしてルミネが翳した手は、地球を掌握するように閉じられた。

ルミネ「人類も旧きレプリロイドも共に不必要な存在…。大人しく、滅んでおしまいなさい!!」

ルインが、思い悩む心に押し潰されそうな苦しさに耐えきれずバスターを下ろしかけた時。
蒼い閃光、チャージショットがルミネに直撃した。

ルミネ「…っ!!?」

予想していなかった攻撃にルミネはのけ反った。
彼の右肩のアーマーは高出力のレーザーチャージショットにより刔られていた。
撃ったのはエックス。
激しい怒りを瞳に宿しながらルミネを見上げる。

エックス「ルミネ…お前はイレギュラーだ!!」

エックスが叫んだ時、全員がハッとなってエックスを見た。
ルミネは下等な旧世代型レプリロイド…否、それ以下の存在たる“ロボット”に傷をつけられたことに忌ま忌ましそうにエックスを見つめるが…徐々に顔に笑みを戻していく。

ルミネ「イレギュラー…そんな単純なことではない。レプリロイドの在り方が…生命の在り方が変わったのです……」

ルミネが笑みを浮かべた。
見るものを戦慄させるような笑みを。

ルミネ「新しい世界に。最早あなた方は必要ないのですよ…」

ルミネの全身を光が包む。
まるで地上から見る月の光のよう。

ルナ「ルミネ…」

ゼロ「滅べと言われて…大人しく滅んでやるつもりはない…!!」

ゼロの宣言と共に全員が武器を構えた。
空間が変わる。
宇宙では有り得ない夜明けの太陽。
その光を背に現れた天使。


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