第10話
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型以上の艦しか持たない。空間をねじ曲げて受けた攻撃のエネルギーを任意の方向に逸らしてしまう効果を持ち、クラインの壺に例えられる。全てを処理出来るわけではなく徐々にエネルギーは蓄積されてゆき、適度に発散しなければやがてフィールドが消失』だそうだ。俺には、今一つ良く解らんがな。まあ兎も角、随分堅い壁みたいな物だよ」
と述べた。すると、千冬は、
「そうか」
と答えた後に、
「なら、これからが本気の勝負だな。私も本気になろう」
と言った瞬間、一気に周りの気温と気圧が低下した。
すると千冬の口調が急に変わった。
「古来、日本には、妖怪と言うものが存在していた。そして、それぞれの妖怪には、『畏』と呼ばれるものがあった。『畏れ』とは、多元的な意味を持つ言葉であり、「妖怪の力」を総称したもの。人を驚かすために存在し始めた妖怪にもともと備わっている、人を怖がらせたり脅かしたりする能力や特徴であり、相手に与える畏は「恐怖」「威圧感」「信仰」「尊敬」「憧れ」などの様々な形を取る。妖怪という存在の核であり、畏を失うことは死を意味する。逆に畏を失わない限り、人間なら死ぬような傷を負っても死ぬことはない。「畏」の文字は、「未知なるものへの感情」、すなわち「妖怪」そのものを表す。」
と述べた後、周りの冷気が千冬を包み込んだ。
「鬼纏冷麗」
と呟き、周りに吹雪が舞った。
「何が起こるのか?」
とアシガラは、とても嬉しそうにその光景を見ていた。
アシガラが、とてもワクワクと興奮と好奇心で様子を窺っていたが、ゆっくりと周りの雪が収まっていき、変化した千冬がゆっくりと姿を現していった。
変化した千冬は、髪がピンク色のロング髪のお団子頭になっており目の色彩は、千冬の本来の色であったが、雰囲気は、とても落ち着いていたが、内面には、蒼く燃えている炎があり、そして着ている服装も純和服姿になっていた。そして、周りには、幾つもの冷気を放つ氷塊が浮遊しながら纏っており、アシガラもある種の嬉しさが込み上げてきた。
「おおう、随分と時間が掛かったじゃないか。サア、やろうぜ」
と戦闘態勢を取ったが、千冬は、
「私は余り、暑いのは好きじゃないわ。もう少し、落ち着いたら?」
と答え、落ち着いた態勢を取った。
「それなら、最初に行かせて貰うぜ」
と言った瞬間、勢いよく地面を蹴り、素早い機動と共に、片手に局地的にクライン・フィールドを形成していき、通常なら重装甲すら紙の様に貫通してしまうが、千冬には全くと言い程に貫通せずに周りの氷塊すら破壊できずに押し止められた。
「やるじゃないか、さすがは私が認めた人だ!」
と、拳を押し止められながらも、心から感謝と共に喜びを顔の表情に出していった。千冬は落ち着きなが
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