第10話
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かの視線を感じた。その容姿は頭に狼の顔の髪飾りを付けており、髪型はロングであり、中学生の容姿であり、年齢は、千冬と変わらないと思われる。
「よう、あんたも、余りこの雰囲気が好きじゃないな?」
と聞くと、千冬は、
「ああ」と言った後、また、ちびちびと飲み始めた。
「そうか、なら。勝負しようぜ」
と言った瞬間、人間以上のスピードで蹴りを見舞ったが、千冬は、あまり驚かずに、片腕で蹴りを防いだ。
「ほう、中々の蹴りだな。だが、この喧嘩高く付くぞ」
と凄みの笑みを浮かべた。
「「お前の名は」」
「織斑家長女。織斑千冬、行くぞ」
「妙高型重巡洋艦三番艦。足柄、勝負」
と両者が激突した。
まずは、両者が蹴りと拳の激しい攻防が行われた。両者の激しい応酬により、周囲のパーティー用のテーブルが空に舞い、食器類が宙に舞った。それらを手に収めた両者が距離を取った。
その喧騒は、周囲の参加者が気付いた。そして、いつの間にか周囲に人だからが出来ていった。そんな光景は、この二人には、全く意味が無く、興味もなかった。興味があるのは、久しぶりの強敵という存在であった。千冬の片手には、一本のナイフがあり、もう一方の手は、手刀の型を取っていた。対峙するアシガラは、両手にそれぞれ、4枚ずつの平皿を挟んでいた。
千冬が口を開く、
「何やら、周りが騒がしいな。」
と聞くと、アシガラは、
「ふん、俺には、興味ないな。なぜなら、久しぶりに血が騒ぐからな」
と答えると、千冬は、
「ああ、全くだ、さて、また始めるか」
と返した。そして、両者は、再度、得物をそれぞれが持ちながら激突した。
千冬が、片手の持ち手ナイフを逆さにし、刺突体制を取ったのに対し、アシガラは、平皿を円盤投げのように投擲した、投擲された其れは、鋭く速度のあるものに変化し。千冬に向かったが、千冬は、それを手刀で叩き落とした。
千冬は、
「貰ったぁ」
と叫び、叩き落された平皿を見たアシガラは、
「中々やるなあ」
と驚嘆したが、内心はとても喜んでいた。
そして、千冬は、アシガラの喉笛を切り裂こうとしたが、其れは起こった。
『ガキン』
という障壁音が木霊した。
千冬は、自身の握ったナイフが、六角形状の障壁が、アシガラの前に出ており、ナイフの刃部分が消失していた。
「なんだ、此れは?」
と疑問を述べた時、アシガラが答えた。
「危ない、危ない。まさか、クライン・フィールドを使う事に成るとはなあ。うれしいぞ、千冬!」
と感謝を述べたが、千冬は、
「クライン・フィールドとは?」
聞いたために、
「ええっと、確か同僚のナチ曰く、『強制波動装甲が発する一種のバリアで、一切の兵器による攻撃を無力化する。基本的に中
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