第9話
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ました。また、五島列島にある島の姫神島にも、同じような痕跡が発見されました。なお、姫神島の住人全員が現在行方不明です。この情報は現在情報規制の為に国民には伏せられています」
「何と言う事だ」
「そんな事があれば、ほぼ無限に、数が増えてしまう」
「そういえば、人間の靴の足跡が見つかったはずだが、それについては」
と会議室に居た人達が騒然となったが、一人が靴の事で思い出した。
「それについては、現在調査中です。この靴については、大量生産品の為に確認は、ほぼ不可能です」
と最初に発言した男性が答えを出した。
その場の空気が一段と重くなるが、次の発言により、さらに一段と重くなった。
「もう少しお時間よろしいですか?議長」
と先程発言を終え、コップに注いだミネラルウォーターを飲み終えた女性が発言を求めた。
「どうぞ、お願いします」
と議長はその発言を認めた。
「先程の件と関連があるのかは、現在調査中ですが、ほぼ同時期に奈良県のあるキャンプ場の付近に大量のミイラ化死骸が見つかっており、その検分の結果そのすべてのし甲斐が骨と皮だけの状態になっており、詳しく解剖した結果、僅か数センチの注射口の様な物が発見されました。これについては、未解決部分が多く全くの謎です」
「注射口!」
とこれまで静かに聞いていた楯無が突然何か思い出したように声を荒げた。
「楯無君?」
と少し驚いたように議長が聞いた。
「ははい、すみません。しかしながら、私にも発言よろしいですか?」
と聞いたので、議長は、
「よろしいですよ」
と、快諾してくれた。
「すみません。注射口と言う発言に気になる点を思い出したので」
「なぜでしょうか?」
と女性は少し驚いたように聞いた。
「はい。私の父と母が、その注射口の様な物でミイラ化して発見されたのです」
と発言した直後会議室はさらなる驚きに包まれた。
「どうゆうことですか?」
とその話を聞いた別の部署の人が聞くと、
「はい、私の父と母が,私の継承式の時に、私の妹と一緒に小部屋に入った後姿が似せないのを不審に思った使用人が小部屋に入った時には、もう...」
と楯無は、少し表情を暗くし、言葉を詰まらせた。すると其れを聞いていた議長が、
「そんな事があったのか、それは、すまない。それで、妹さんの方は、どうなったのかね?」
と聞くと、楯無は、
「はい、私が着いた時には、妹の姿が無く,妹が居たであろう処に湯飲みが落ちており、其のすぐ傍の壁が綺麗にくり抜かれる様に外に出ており、その後付近を探索したのですが、見つかりませんでした」
と言葉を継ぐんだ。
暫く、会議場が沈黙に包まれた後、速やかにその後の調査の続行と調査範囲の拡大、それに伴う人員装備の拡張などが急ピッチに進められたが、その後
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