第9話
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さいながらも地面から跳ねた音が聞こえた時、束が、今まで以上のスピードで簪に向かっていった。
「これで終わりにゃ!」
という風に、爪と牙を突き出して向かっていったが、簪はあわてずにその場に立っていた。
すると、簪の触手槍の開口部の周囲から超低周波が流れ始めていき、それが、収束しながら超音波波長に変化していき、周りの空気が振動を始めた。するとその音波が再s校長に達した瞬間、触手槍の展開部分からオレンジ色の鋭い光線を放った。
「おっと、危ないにゃ」
と言いながら、簪の周りの触手槍から放たれた光線(超音波メス)を紙一重に避けたが、その放たれた光線に当たった木がきれいに真っ二つに斜めに切れていき倒れた。
「良く避けましたね、少し残念で。ほんとうなら、今頃胴体と頭がお別れしていた頃なのに」
と周りの触手槍を不規則に動かしながら、その光線をぎりぎりで避けていた束に言った。すると、束が、
「そんにゃことは無いよ。そんにゃ攻撃、私の聴力があればその攻撃の光線音くらい聞けるにゃ」
と近くの木の枝に飛び移りながら余裕を持ちながら束は堂々と言い切った。
「それなら、この攻撃はどう?」
と言った後、簪の背後から延びる触手を不規則に動かしながら、束に向かってある特殊な波長を出す音波を発した。すると、その攻撃を直に受けた束は、最初余り変化を受けていなかったが、暫くすると、束がフラフラし始めた。
「にゃ?なんか変な感じだにゃ、風景が歪んでいくにゃ」
と言った後、木からすべり落ちるように落下した後に上手く立てなくなっていった。すると、それを見た簪がほくそ笑むように喋った。
「ふふふ、如何かな、さすがに猫になった後の効果は段違いに聞くのね。天災さんもこれなら上手く動けないでしょ。ネタ晴らしをするとねこれは、音響兵器の一種の『LRAD(Long Range Acoustic Device)』っていう兵器をコピーしたものなの」
と言いながら、次の手で止めを刺すように、再度触手槍を開き光線(超音波メス)の照射準備を始めた。もちろん、束が動けないように触手を地面に貫通させてから一回転両手足を拘束した。
「これで本当にお終い」
と言った瞬間、4本の触手槍からオレンジ色の光線(超音波メス)を束に掃射した。
「ボト、ボト、ボト、ボト」
と地面に何かが転げ落ちる音がした。それが、束の両手足であった。
「よくも、よくも、よくも」
と束が憤怒の表情を見せたが、簪は、とてもスッキリと気持ち良さそうにさわやかな笑みを浮かべてこう言った。
「大丈夫。直ぐに楽にしてあげるよ」
と言った瞬間、再度オレンジ色の光線(超音波メス)を放ち、胴体と首を分断させた。
物言わぬ躯と化した束を見て、簪はウットリとしながら、
「
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