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IS レギオン
第9話
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ネコ科- ネコ亜科- ネコ属に分類される小型哺乳類であるイエネコ(学名:Felis silvestris catus)の通称である。非常に運動神経と聴覚が鋭く、特に対象の動きを捉えることを得意とする。8m位の距離ならば人間の顔を識別することが可能である。 20m以内のものであれば、じっと見ることによって距離感をかなり正確に測ることができる。また、
ネコの五感で最も優れているのは聴覚である。可聴周波数は60Hz - 65kHzとされ[14]、イヌの40Hz - 47kHz、ヒトの20Hz - 20kHz に比べて高音域に強い。これはネズミなどが発する高音に反応するよう適応したためと言われている。耳は片方ずつ別々に動かすことができ、異なる方向の音を聞き分けることができる。そのため、指向性が強く、音源の場所をかなり正確に特定することができる。音の聞き分けの能力も高く、例えば飼い主が帰ってきた足音を判別することは簡単にできる。

 何を言いたいかと言うと、今の状況は、一枚ほど束が有利だと言う事だ。

 「行くにゃ、行くにゃ、行くにゃ」
と言いながら、周囲の木々を巧みに利用しながら、しなやか且つ高速で簪の方に向けて、攻撃を加えようとしたが、簪も黙ってやられる訳ではなく、今まで密かに地面に潜り込ませていた2対の触手槍による奇襲攻撃を加え、束が次に飛び移ろうとした木々を破壊した。

 しかしながら、束は、自身の運動神経と猫の洞察力などを駆使して、きれいに地面に着地し、瞬く間に簪の近くまで距離を縮めていき、鋭く尖った左右5本の爪を使い、突き刺すように向けていったが、簪は、自身の触手を素早く戻して、自身の近くに触手を地面に突き刺して壁を作った。

壁と爪が衝突する鋭い音を周囲に鳴らし、その衝撃で土埃が舞った。そして、束と簪の両者は距離を置いた。

そして、簪が口を開いた
「なかなかやりますね。しかしながら、此方の方が今度こそ勝ちますので、辞世の句でも読んでいて下さい」
「うにゃ?随分とこのガキは、自信過剰だにゃ。こうなったら、殺してやるにゃ。そうすれば、ご主人様も喜ぶにゃ」
と両者が次の手を打つように準備を始めた。簪は、地面に突き刺していた触手槍を前部に展開させていき、2対の触手槍のそれぞれから延びる先端部分を開いた。一方の束は、地面に這い蹲る様に身をかがめ、スタートダッシュの準備をし始めた。その時、束の口が開き、其処から見える歯が鋭く尖り始め、肉食獣の様になり、ナイフのように両手から延びる爪も随分と鋭く左右それぞれの指が変化していった。


 そして、周りはシンと静まり返り、木々の擦れる音すら無く、まるで個々の島全体の空気が止まったという感覚に陥りそうだったが、木々の葉から落ちて流れ落ちる一つの雫が地面に向かって落ちていき、ポチャンと小
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