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アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)
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はなく、数多くのMMOゲームで起こり得る事件だ。VRの中ではなく、リアルでそのプレイヤーに襲撃されるということだ。
『ま、マジですか?』
『ああ。マジだ。』
いや、そこまで冷静に言われると、なんだか現実味が無いな……
『私は、あの日ライダーを殺してから二年間。グローバルネットには接続していない。』
これも驚きだった。グローバルネットには接続していない。イコール、ネット環境無しで生活しているということだ。
現代社会でそれは大変過ぎる。
『だが、私の身分上どうしても、グローバルネットに接続しなければならない場所がある。』
『……………学内ネットか?』
『ああ。迂闊だったよ。既に新入生の中から割り出していたとはいえ、油断するべきではなかった。』
いや、学内でくらい羽を休めてもいいだろう。と、言いかけたが、今や姫は加速世界のなかでも最悪の賞金首なのだ。
そんな事はおいそれと言えない。
『それで、対戦を挑まれたと…』
『ああ。』
『殺りあったのか?』
『いや、時間ギリギリまで逃げ切ったよ。』
流石は姫様。
『相手の名前は?』
『シアン・パイル。カラーは限りなく
青(ブルー)に近い蒼(シアン)』
それを聞き、俺は項垂れる。一番やりづらい相手だ。
『えっと…姫。その口ぶりだともうプレイヤーが誰か確かめたんだろ?』
そういうと、姫は少し驚いたような顔をした後、微笑む。
『相変わらずの勘の良さだな。時々予言かと思うよ。』
それ褒めてませんよね。ええわかってますよ。
『君が転校してくる前だ。全校集会の時に加速した。』
ふむふむ。
『そこでシアン・パイルの名を探したのだが…』
ふむふむ。
『シアン・パイルの名前はなかった。』
ふむふ…は?
『え、無かったの?』
『ああ。なかった。』
うーんと、考え込む。学内ネットに進入できるのならば梅郷中の生徒であることは確実。ならば対戦表に名前が出ないのはおかしい。
そこで、ふと他にもプレイヤーを見つける手段を思いだした。
『じゃあ、あれだ。ガイドカーソル。』
加速した時に、バーストリンカーを指し示すガイドカーソル。あれならば……
『ああ。私もそう思い試したさ。だがな一誠くん。その先に誰がいたと思う?』
「回りくどいのは嫌いだ。」
直結による念話ではなく、俺の声で言った。こういうのは嫌いだ。
『そうだな。そうしよう。その相手とは、君もよく知っている人だよ。』
姫は端末を操作し俺に一枚の生徒写真を見せてきた。
「は?」
茶髪のショートカット。
猫の髪飾り。
大きな目。
少し幼さのある童顔。
それは、俺の学校で同学年唯一の
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