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アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)
第四話 現在の立ち位置
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第四話 現在の立ち位置
火花が散るとは正にこのことだろうか?
学校の校門付近で一年の生徒と二年の生徒会副会長が睨み合っている。
「一誠をどうするつもりなんですか??」
「……どうするとは、なんのことかな?」
いやいやいや、なんのことかな?ではないだろう、お姫様!
「一誠をまるで晒し者みたいにして、一誠は目立つのとか好きじゃないんです!」
千百合のおかしな態度に少し驚きながらも、俺は彼女に話しかける。
「お、おい千百合?なんでそんなケンカ腰に……」
「一誠は黙ってて!」
ビクッとなり、俺は黙り込む。怖え。幼馴染み怖え…
「そう言う君は一誠くんのなんなんだ?なんだか随分と偉そうにしているが?」
姫が千百合を少しキツイ目で睨むが、どちらも一歩たりとも引かない。
「私は、一誠の幼馴染みです!」
はっきりと言い切った。自信満々の顔で。それに対して姫はというと……
「なら、私の方が優先順位は上だな。」
そう言いながら、俺の腕に絡み付く。
いや、なんでですかね?なんでそんなに自信満々なんですかね?
「私は、彼に告白して返事待ちという状態だからな。」
空気が凍る。千百合も、一瞬目を見張るが、すぐに俺へと鋭い視線を向ける。
待て、俺は悪くない!
この状況ならどこからどう見ても俺が悪いのだろうが、それでも俺は悪くない!
「本当なの?」
「え、いや、えっと……」
校門付近の視線が一点に集中する。その先は勿論俺たちだ。
「それでは、失礼させていただくよ。私たちはこれから放課後デートなのでね。」
そう言って姫は俺を引っ張る。千百合の目は未だ姫を睨みつけており、なにかを言おうとするが……
「構わないだろう?ただの“幼馴染み”の君には。」
そう冷たく言う。これには俺も唖然である。まさか姫がここまで冷たくするなんて。こんなの全盛期でも……あったな。
うん、あった。俺が単身白の王の領土に乗り込んだ時だ。アレから加速世界で一年近くこんな感じだった。
理由は分からなかったけど………
「では行こうか、一誠くん。」
そう言いながら、姫は俺を引っ張っていく。
その力は、まるで俺を拘束するかのように強かった。
「で、どーゆーつもりだよ姫。」
「どーゆーつもりとは?」
惚けるのでせうかこの姫様は……
「どうして千百合にあんな態度取ったのかって話だ。」
姫は素知らぬ顔でコーヒーを飲む。その顔は、美しいながらも、何処か冷たい。
「君は………」
かちゃりとカップを置き、俺を見る。
「彼女とは、それなりに親しいのか?」
「え、ああ。うん。千百合も言ってたけど、幼馴染みだし。」
「そうか……」
「…………て
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