二十四章 幕間劇
久遠との温泉宿
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かしてこれもやったのか?」
「何を〜?」
「服だ。・・・・というか、我を引き上げて介抱したのは」
「俺もそうだが、引き上げたのは護法五神だ。まあ緊急事態なのは変わりない」
誰かを呼びに行こうとしても、二人っきりの状態だったからな。なので透明だった護法五神を召喚させてから、引き上げは護法五神がやってから身体を拭いて服を着させたのは俺がやった。こういうのは夫である仕事だと帝釈天たちは思ったに違いない。
「・・・・見たのか?」
「そりゃバッチリと見させてもらいました。それに今更恥ずかしがっても遅いぞ」
「まあ未来の夫婦になるのだから、これくらいは当然か」
顔は赤いが、考え事をしているからのぼせたと言ってもいいほどだ。僅かに寝乱れた胸元にも気付いていない様子だったから抱きしめたいくらいだ。あと護法五神を召喚した辺りは聞いて来ないのか?と聞いたら護法五神を召喚するぐらいはできるのだろう?と逆に質問を返された。まあ俺と一緒に嬉しかったのか出そびれしまったようだ。
「・・・・やはり我は、一真との過ごし方を忘れてしまったようだ。小谷で共に入った時は・・・・ここまではなかったはずなのにな」
「それはしょうがないだろうに、まああれだけ長く一緒にいなかったのだから。俺も忘れてしまったようだ、最初の頃はドキドキしていたが今もこれはこれで新鮮でいい」
逃げてもいいけど、今はまだ体調がよくない。追いかける楽しみもあるが、逃げても逃げなくとも幸せは変わりない。少しは落ち着いたようなので、久遠が寝ている間に水の精霊から汲んできた水を茶碗に注ぐ。だが、このままでは零れてしまうので久遠に目を閉じてもらってから口移しをする事になった。
「あ、おい・・・・・ん・・・・・・っ」
軽く抱き寄せた久遠の唇を、そのまま唇を重ね合せた。
「・・・・んむっ・・・・ん、んっ・・・・」
舌先でほんのり熱を帯びた唇を軽くなぞれば、久遠の唇はほんの僅かに力を緩めてくれる。そこからそっと流し込むのは、先ほどの茶碗にあった水だった。
「ん、ちゅ・・・・ん、ぅ・・・・・・っ。んぅ、んく、ん・・・・・」
そっと触れた細い首筋が、水を飲み下す度に波打っているのが分かるので、久遠は俺を受け入れている事を確かめながらゆっくりと久遠に水を注ぎこむ。
「ぁ・・・・・んむ・・・ぅ・・・・・・ぷあ・・・・・こ、こら・・・・・ぁ。何を・・・・勝手に・・・・・」
口の中の水も空っぽになった頃、そっと唇を離せば・・・・解放された唇から漏れるのは、非難じみた声だったけど、こうでもしないと飲んでくれない。寝ている者に水を飲ます道具もないからな。
「久遠が水を飲みたいと言うが、道具がなくてな。なので口移しをした」
「・・・・・
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