二十四章 幕間劇
久遠との温泉宿
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くにいるというのは本当の事である。こうやって一緒に風呂に入るのも久々だったな。
「・・・・まさか手回し済みとは思わなかった」
「末の妹でも、やはり武田家の一員という事だな」
「薫は段取りや気の回し方が上手い子だからな」
そこからは、夕霧から聞いたようだが甲斐や越後に来てから色々とあったがそれは久遠も同じ事だ。金ヶ崎から退いてから、色々と大変だったと聞いているからそう言ったら大変などというものではなかったそうで。
「まあ俺もそうだが、皆が助かってよかったと思っている」
「ああ・・・・・。一乗谷から別れたが、一真は越後ではどんな活躍したのだ?」
「越後か、まあ大した事はしてないけど。春日山城が落ちたと聞いた後にまず人質を救出した」
「どうやってだ?春日山は堅固な城だと聞いているが」
「城の裏にある崖を昇ってから、人質を救出した」
救出する前に、春日山を偵察したりしてからは結構仕事をしたと言った。そんで、諜報任務中に香具師の一座として俺も結構な芸をやっていたと言うとどんな芸をしたのか興味を持ったので水芸をしたり火炎を出したりと言ったら信じてない目をしていたので、指から水を出したり掌から火の球を出したりしたら無意識に拍手していた久遠。目の前で切り捨てをされたと言ってから、冥界から召喚した死神やらで戦ったと言った。
「一真は越後だけでも、結構な活躍をしたのだな。美濃や上洛の時よりも」
「まあな、で越後を解放したら美空と妾になったからな。その後はいきなり甲斐に行った」
「甲斐に行ってからも、結構大活躍だと聞いているぞ。それに金ヶ崎から今までとても長く感じた、田楽狭間からのと比べると長く感じてしまう・・・・・」
「久遠・・・・?」
水音が上がったので振り返れば、湯冷めにしていた久遠の姿を発見した。そこで俺は護法五神を召喚し、久遠を上がらせてから俺も出た後に着替えをさせた。そして布団を用意させてから寝かせたのだったけど、俺も宿の服装にしているから自然だと思われるけど。
「ん・・・・・・?んぅ」
「お、やっと起きたようだな」
「ここは・・・・?」
「風呂の隣の部屋だ。・・・・久遠、のぼせていたのだぞ」
置いてあった団扇と風の精霊によるものでゆっくりと送風しながら、俺は苦笑したのだった。そうかと言ってから、苦労を掛けたと言っていた。が俺はあえて言わずに、今まで遠く離れていたから近くに居る事もできなかった。
「まだ起き上がらない方が身のためだ」
「ああ・・・・・。一真もそこまでしなくていいんだぞ」
「俺がしたいんだから、気にしなくていいぞ」
風呂の中で話していたのに、湯冷めするほど時間が経っていたとは思わなかった。
「なあ一真、もし
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