二十四章 幕間劇
久遠との温泉宿
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ん」
「はい?おおこれはこれは織斑様。お連れの方は織田様でいらっしゃいますよね?」
近くの家から出てきた夫婦は俺の顔を見てから、表情を崩したのだった。ホントに顔パスで行けるのか、それとも薫が手回ししたかのどちらかだな。
「やっぱ薫から話を聞いているのか?」
「はい。お話は逍遥軒様から伺っておりますよ」
やはりというか、さっき薫の使いが来て俺達が来る事を知らせたようで支度をするようにと言われたそうだ。こういう手際といい戦場でも手際がいいと、返ってこちらは何と礼を言ったらいいのだろうか。
「というか、俺の事を知っているのですかな?」
「はい。今は療養も兼ねて、妻とここの管理を任されておりますが・・・・先日の川中島では、遠目でちらりと」
「なるほど、怪我などは大丈夫ですかな?」
「軽い物なんで大丈夫です。お陰で次の遠征は後詰めとなりますが、お気遣いありがとうございます。それと織斑様には感謝しておりますよ。長尾との間に和平が成り立ちましたから、しばらくは人同士で争わずに済むというものです」
「湯殿のある奥の屋敷はご自由にお使い下さい。我々はこちらの家におりますので、何かあったらお声掛けくださいませ」
「何から何までありがとうございます、自由に使わせてもらいます」
俺達は一礼をした後に、夫婦揃って一礼してから家の中に戻っていった。ご自由にという事は久遠と久々に営みでも出来るのかな?
「・・・・・温泉か」
「一緒に入るか?」
「妾と言えども、我もいいが奏さんは許可をしたのか?」
「これくらいで何を言うのだか、久遠とは恋人であり未来の妻になるんだからこれくらいで許可何かいらないよ」
そう言いながら屋敷の中に入った後に、早速温泉に入りに行ったがやはり俺はすぐに量子変換機で裸となり掛け湯をしてから入った後に、久遠は恥ずかしながら入ってきた。俺は久遠とは反対側を向いているので見てないが、入ってきた後は見てもいいだろうな。
「そろそろいいか?」
「あまりじろじろと見るなよ」
「それは無理な話だ」
「馬鹿者!少しは見ないよう努力を」
「俺は女の裸は見慣れていると前にも言ったろうに」
辺りは垣までを広めに取った、露天風呂。これを個人所有しているというのだからか、さすが武田家というべきかもしれんがこれくらいで驚いても疲れるだけだ。まあこの前みたいに野生の猿とかはいないらしいがここは良い温泉のようで、久遠からは見えないがちゃっかりと神界から呼んだ神々も入浴していた。俺が呼んだのではないから身体は透明だけど、皆は神界もいいがここもいいと言っていた。
「良い湯だよな」
「・・・・・・うむ」
そう言うのであるが、声なんか聞かなくとも久遠が近
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