二十四章 幕間劇
久遠との温泉宿
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そう話したら、久遠もだいぶ違うと言っていたけどそろそろ夕霧達は引き上げると言った。薫は久遠お姉ちゃんと呼んでいるし、妾同士だからなのか姉妹のように話していたから問題はなさそうだけど。久遠も楽しかったって言うし、市も眞琴と約束があるから行ってしまった。夕霧達が行ってしまったからか、残ったのは久遠と双葉となった。
「旦那様。お茶です」
「ありがとう双葉」
「それでは久遠様。私も失礼致します」
双葉は鞠たちと約束があって行ってしまったが、本当は久遠と二人っきりにしたかったのだろうか。まあ久遠と二人っきりになったのも、一乗谷で別れて以降だし久遠も寂しい思いをしたに違いない。
「なあ久遠。今から遠乗りしないか?夕霧達と甲斐の馬に乗ってみたいのだろう」
「あ、ああ」
返事をもらった後に俺はいつもの馬を用意させてから、久遠は甲斐の馬に乗っていた。相変わらず久遠の手綱捌きは見事なもんだけど、俺はいつでも本気で行けるからなのか俺達は躑躅ヶ崎館から出発してからしばらく馬を走らせる。
「久遠!あちらにな、温泉がある宿があるそうだから行ってみないか?」
「温泉か、一真は甲斐の地理には詳しいのか?」
「詳しいというより、上空にいる船から地図を見ているから。分かるんだよ、まあ俺は甲斐や越後にいたけど尾張や美濃の方が長くいたから地図なんかいらないよ」
「そうか!それで宿まではいつ到着するのだ?」
そう言ったらなら競争するか?と言ったら乗ったというので、俺の馬を先頭に走らせて宿の方向に進んで行った。それで宿の近くまで来ると馬を止まらせたら、久遠の馬がしばらくしたら到着した。甲斐の馬も名馬の産地と言う程であるが一真の馬はもっと早いと言った。まあ俺の馬は金属生命体だし、バイクに近いから馬よりも速い。甲斐には多くの温泉があるという情報は、既に知っているから寂しがらせたから二人っきりでここに来たと言った。
「さすが一真だ、ホントはさっき夕霧達に教えてもらったのだが一真が先頭で行く方向は聞いた通りの方向に行くとは思わなかったぞ」
「この辺りは既に船がどこに何があるかは知っているからな、夕霧達が武田家用のだと言ってもとっくにバレバレなんだよ」
信玄の隠し湯でもあるところを、探査と索敵をしたらこの辺りには温泉が結構あったので温泉を特殊な方法でトレミーの大浴場に限定オープンとなった。お陰様で特に女性隊員達に礼を貰ったが、もちろん桃香たちも久々に温泉が入れてとても嬉しそうだった。で、馬を歩かせながら集落を発見し地図を見るとこの辺りらしいし俺は武田家の縁者なのか顔パスで行けるそうだ。
「ちょっと待ってろ、声をかけてくる」
「うむ」
そう言うと俺は馬を下りてから、一つの建物に入った。
「すいませー
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