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俺はやはり間違った選択をした
俺と彼女はやはり友達がいない
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むしろ存在を極力薄くして目立たないようにしている

ボッチが目立つということは破滅を意味する

些細なことでもネタにされ馬鹿にされ笑われる

そうボッチにとって平穏と目立たなさは比例するのだ

その努力の末に俺は未だに中学1年の頃から全教科合計で4回程度しか指名されたことがない(うち3回は糸井先生)

「いやそれは間違っています、俺は別に生活指導が必要なほど悪いことしていないし、成績もそこまで悪くない!」

糸井先生は声を嬉しそうに弾ませながらこう答えた

「確かにその点では君は実に優秀だ」

そうだそうだ、分かってるじゃないですか先生

「だが問題はそこじゃないのだよ羽武谷」

そう言って糸井先生は俺の首根っこを掴んでひきずって廊下を歩き出す

「私が早乙女に依頼したのは君の腐った根性と目の更生だからな、部活に言ってもらわなくては困る」

俺は先生に引きずられながらもうダメだと悟った

アメリア……といいたい気分だ

そこでふと教室の方に目を向けるとかのトップカーストの皆さんが出てくるではないですか

ホントあいつらって至る所にいるよな

生息分布作ったらゴキブリやフナムシに匹敵するレベルでいろんなところにウジャウジャいる

そうやって彼らを見ているとグループの1人の金髪の女子と目があった気がした

すぐに廊下を曲がってしまったので定かとはいい難いが……


☆☆☆



部室の前までくると糸井先生は俺をほっぽり投げて、ちゃんとやるんだぞと一言いってどこかに行ってしまった

しょうがなく俺は教室のドアに手を掛け中に入った

教室内には昨日と同じ光景が広がっていた

早乙女は本を閉じて机に置き、組んでいた白い線の入った黒いニーソに包まれた脚を戻した

「あら、てっきりもう来ないのかと思ったわ」

「俺もできれば来たくはなかった」

そう言って俺は昨日と同じ場所に座って鞄の中に入った文庫本を取り出して読み始める

「あなたマゾなの?昨日あれ程言われたのにまた来るなんて。それともストーカー?」

「あのな、なんで俺がお前のことが好きな前提で話が進んでんだよ」

「違うの?」

俺がそういうと早乙女は首を傾げて不思議そうに俺の方を見た

「ちげぇーよ!ていうかどんだけ自意識過剰なんだよ」

「そう、私に近づいてくる男子は大抵私に好かれようと近づいてきたわ。私、可愛いから」

「そうですか、それならそれはまぁー楽しいスクールライフを送っていることで」

俺がその言葉を呟くと早乙女は少し口篭った

不思議に思って早乙女を見ると少し俯いていた

すると自分のことを見られている事に気がついたのか、早乙女は慌てて言葉をまく
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