マブラヴ
0825話
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方が上だな。
どうしても戦術機に利点を見つけるとすれば、コレクション的な意味合いか?
後は技術班の資料的な意味で取りあえず1機ずつ程度あれば十分だろう。
いや、その辺の判断は技術班にして貰った方がいいか。俺では理解出来ないところもあるしな。
「そうだな。非常に低いが、可能性は無い訳でも無い……といったところか。その辺に関しては、シャドウミラーの技術班に直接話を聞かないといけないしな」
「その、話を聞くというのはどうすれば? アクセル代表は1人でこの世界に来たのでは?」
「どこかにある程度のスペースさえ用意して貰えれば、ゲートというシャドウミラーの本拠地と行き来する為の転移装置を設置する事は出来る。……が、これを設置したからと言っても、必ずしも俺達シャドウミラーがこの世界に手を貸す訳ではないというのは、前もって言っておくぞ」
ゲートを設置したのは、この世界に対する手を差し伸べる為だ。そんな風に解釈されたりしたら、堪ったもんじゃないしな。
「君が代表だというのに、国の方針をこの場で決める事は出来ないのかね?」
クリメナの挑発するような言葉に、小さく肩を竦める。
「別に俺がこの場で即断即決しても問題は無いだろうが、その場合俺はこのままこの世界に去る事になるぞ? 俺の目から見て、交流する価値は非常に低いとしか思えないからな。だが、技術班ならもしかして戦術機に興味を抱くかもしれないが……どうする?」
「……分かった。そのゲートというのを設置するのはどの程度の広さが必要なのかを教えて貰えるかな?」
「ゲート自体はそれ程の大きさじゃない。だが、向こうの世界と行き来するというのを考えると、それなりの広さは必要だろうな。それと、迂闊に一般人が迷い込んでこないような場所が望ましい。……まぁ、警備に関しては向こうと繋がればこっちで何とか出来るが」
当然警備を行うのは量産型Wだが、この世界の技術力だとその辺は完全に未知の技術だろうから、正式に交流をどうするかが決まるまでは口には出さない方がいいか。
「ふむ、なるほど。だがオーストラリアでも、最近はアジアの各国の要請により臨時政府を受け入れているし、何よりも全世界に食料を輸出する為に可能な限り農地を広げている。それを考えるとそうそう貸し出せる土地は……」
「そうか、別に無理にとは言わない。何度も言うようだが、こちらとしてもこの世界はそれ程魅力があるって訳じゃないからな」
駆け引きをするつもりは無い、と席を立ち上がろうとした瞬間。クリメナが口を開く。
「待って欲しい。……分かった。こちらの方で手を回して何とかしよう。だから、もう少し猶予を貰えないだろうか」
「……そうだな、なら取りあえず明日までは待ってやる。それでどうするかどうかを決めてくれ」
「分
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