マブラヴ
0825話
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なのは、やはり光線級だろう。威力はともかく、その射程は驚くべきものがある。この射程をシャドウミラーの機体に活かす事が出来れば、それなりに有益そうな感じがしないでもない。
だが、それ以外のBETAは物理攻撃一辺倒であり、BETAの中でも最も硬いとされている戦車級の装甲にしても、シャドウミラーの機体の装甲に参考になるかと言われれば、正直微妙だ。
ああ、要塞級の酸があるか。……酸とかがあっても何の役に立つのかは微妙だが。
はてさて、オーストラリアは俺達シャドウミラーに対して、どのような見返りを与える事が出来るのやら。
そんな風に考えつつ、車で先程の会議室へと向かう。
「さて、ここでなら外に話が漏れる事は無いので、好きなように話してくれて構わない」
リトラスの言葉に、俺を含めてこの場にいる全員が頷く。
まず最初に口を開いたのは、政治家達3人の中で最も高い地位にいるクリメナ。
「では率直に聞かせて貰おう。君達シャドウミラーは、我が国へと援助をする予定はあると考えてもいいのかな?」
「バソールト副長官! 彼等は神が与えたもうた救いの使徒ですよ! それを疑うような真似は……」
クリメナの言葉を遮るようにしてソーラが大声でそう叫ぶ。
……狂信者か? 厄介な。
「ポリーシア議員、落ち着きなさい。彼の要求も聞かず、こちらの要求だけを突きつける。それは相手が誰であっても失礼ではないかね? 第一、彼が神の使徒であると名乗っている訳でも無いのだから」
そもそも、俺はアークエネミー、大敵というコードネームを名乗っていたんだがな。どこをどう考えれば、俺が神の使徒になるのやら。
「BETAはやはり人類に対する神の試練だったのです。それを覆す力を持った彼こそが、神の使徒で間違いありません」
「無茶を言うな」
ソーラの言葉に思わず突っ込む。
このまま黙って聞いていると、本気で俺を神の使徒とやらにしそうだったからな。さすがにそれは遠慮させて欲しいので、口を挟む。
そう告げながら、ふと思った。マクロス世界ではプロトカルチャーに神の如く崇められる事になったバジュラと戦い、OGs世界では実際に幾つもの世界を滅ぼしてきたダークブレインを倒している。更に、ネギま世界では鬼神を吸収してすらいるのを思えば、ある意味では神と認識されてもおかしくはない……のか?
いや、まさかな。
「まぁ、神云々と言うのは置いといてだ」
そう告げるとソーラが何かを言っているが、そっちはスルーしてクリメナへと声を掛ける。
「俺達が助ける予定、か。この類の取引をするとすれば、基本的にはお互いに利益になるからこそだというのは分かるな?」
「無論だ。数十年も政治の世界で生きてきたのだ。君のような若者に念を押
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