第三十話 南海においてその五
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「気にしなくていいよ」
「だといいけれど」
「ああ、それじゃあ準備体操の後は」
「その後はね」
「泳ごうか」
「ええ、それからね」
準備体操は忘れない、そして実際に七人は準備体操を丹念にして身体をほぐすと共に温めてかrさだ。海に入って。
泳ぎはしゃいで遊んだ、砂浜でビーチバレーめいたこともした。そうして何時間か心ゆくまで楽しんでから。
昼食を食べた、海の家で焼きそばを食べるが。
ここで薊は皆にだ、にこにことしながら言った。その言った言葉とは。
「いや、海での焼きそばってさ」
「ソース焼きそばね」
「そうそう、すげえ美味いよな」
向日葵に応えて言うのだった。
「もう有り得ない位に」
「そうよね、滅茶苦茶ね」
向日葵も食べつつ答える。
「美味しいわね」
「そうそう、あたしもよく横須賀でさ」
「海で焼きそば食べたのね」
「それかカレーをさ」
「あっ、そっちもなのね」
「後でカレーも食おうな」
焼きそばだけでなく、というのだ。
「焼きそば山盛りだけれどさ」
「ええ、じゃあね」
「潮の中にいてさ」
その後で、というのだ。
「焼きそばとかカレー食うとな」
「最高よね、本当に」
「かき氷もいいけれどさ」
これも話に出す薊だった。
「何ていってもこの二つだよ」
「焼きそば、カレーね」
「ソースとか香辛料がいいんだよ」
海には、とだ。薊は焼きそばを楽しみながら言うのだ。
「辛いのがさ」
「そう、潮にね」
「だから幾らでも食えるよ」
「というか薊ちゃん普段から相当に食べてるわよね」
「食わないとさ」
それこそ、というのだ。
「あたしいつも身体動かしてるからさ」
「カロリー消費してるからよね」
菊も言って来た、勿論食べているのは焼きそばだ。
「だからよね」
「食わないとさ」
「身体がもたないのよね」
「ちょっと食う量が少ないとな」
それだけで、というのだ。
「もうエネルギー切れ起こすんだよ」
「それはまた大変ね」
「そうなんだよ、いつもかなり食わないとさ」
「動けなくなって」
「もうどうしようもなくなるんだよ」
こう自分で言うのだった、その薊にだ。
やはり皆と同じ焼きそばを食べている裕香がだ、こう言った。
「薊ちゃんって身体動かすの部活だけじゃないしね」
「そうかな」
「お掃除、クラスでも寮でもね」
寮は掃除がある、自分達の寝起きしている場所は自分達で綺麗にする。学生寮ではごく普通にやっていることだ。
「自分から動いてるわよね」
「ああ、それさ」
「お掃除に真面目な理由?」
「自然と動くんだよ」
その身体が、というのだ。
「もうさ」
「自然になの」
「孤児院にいた時も皆で掃除してたから」
「その時に身に着いたの
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