九校戦編〈下〉
九校戦四日目(5)×ほのかの波乗りと名無しの力本領発揮
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子二名と男子である名無しとで二名だ」
自分自身に言い聞かせるような口調だった渡辺先輩だったが、十文字会頭が険しい表情で異を唱えた。
「このままズルズルと不振が続くようであれば、織斑に無理を言わせるしかないが一日でこの疲れようでは織斑をあまり追い込むのもな。今年はいいが、来年以降に差し障りがあるかもしれん」
「それは、負け癖が付くという事か?」
「そのおそれがあるだろう、男子の方は梃入れが必要だな。無理を支障させると今度は織斑までダウンしてしまう」
「その発言に肯定しておきますが、今更だと何が出来ますか?」
一真が言った事で、確かに今更である。九校戦は始まっているから、もう梃入れをするにも今は新人戦が始まっている状態だ。今からでは選手もスタッフも入れ替える事は出来ないが、名無しと一真ならできると言ったがそれは却下された。三種目でもう手一杯だから、これ以上させると体調管理に問題が起きる。そして俺と深雪が退席した後に部屋に戻った一真は、ベッドに飛び込んで寝たのだった。蒼太は床で寝てしまう一真をベッドまで移動させてから、静かに部屋を出たのだった。夕方だったが先程飲んだドリンクで回復したので、夕飯を食い終わった後に深雪の部屋に向かった。
「お兄様・・・・体調はよろしいのですか?」
「ああもう大丈夫だ、心配をかけたな。明日からは深雪の出番となるが、要注意だ」
「分かっております。無頭竜からのちょっかいもありますし、恐らく明日の事務連絡で伝えられますわ」
「既に調整済みのを厳重にロックさせたと見せかけて、空間に入れてあるから心配はない」
玄信達独立魔装大隊とソレスタルビーイングでの連携は完璧で、警戒は真上上空にいるトレミーからも監視網を敷いている。夜勤のCBメンバーがフェルトとミレイナの仕事を引き継いでいるので、今はCBメンバーの者に一任されている。もし戦闘となれば起きてくるだろう。深雪から話をしたが『インデックス』についてだが、これについては名前を載せても問題はないと思うが、一応の事もあるので蒼い翼研究者と言う風にした。
「この方が俺だとバレ無くて済む、俺はFLTで会長職をやっている身だ」
「そうですね、魔法大学の調査力が高くとも蒼い翼のなら大丈夫かと。ニュースサイトでゴシップサイトを運営していましても、そこらの報道機関など比べものになりません。軍の諜報機関に匹敵したとしてもすぐに諜報部の方が揉み消すかと思われます」
新魔法の開発者には大学の資料を利用する上で様々な特権が与えられる関係で、その身元を詳細に調べ上げてしまう。敵性国家群のスパイや、テロ組織を排除するために高校の入学審査とは桁が違う調査量となる。蒼い翼という大きな抑止力で、情報をブロックしている。零家と織斑家との繋がりを暴き出
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