第7話 シンクレアの悲しい正義
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の頭がおかしくなったんだなと思うと再び監視を始めたのだった。
某所、モナーク秘密研究所。
ガイガンとジョアンナは検査を受けていた。
点検担当の医師は整備をし終えると、ジョアンナを暗い専用の点検部屋に押し込めた。
すると、ジョアンナの赤い目はさらに赤く輝いた。
その中で、ジョアンナはふととある映像を再確認していた。
その映像は、フォードの映像だった。
フォードを攻撃した時、敵であるフォードは自分を知っているようだった。
「軍曹、気は確かですか?」
彼女はその部分を何度も何度も再生していた。
軍曹、彼女は気になって脳内の回路をインターネット回線につなぐことで検索した。
標的のフォード・ブロディ、そして軍曹。
フォードはテキサスの士官学校出身だった。
そこには、イラクで戦死したジョアンナ・アイアンズ軍曹がいた。
彼女は今度はジョアンナ・アイアンズ軍曹で検索をはじめようとした。
ジョアンナ・アイアンズ軍曹
生年月日 1972年 11月11日誕生
血液型 B型
出身地 テキサス
テキサス士官学校にて、白兵戦術の教官を務める
30歳で地雷を踏み、死亡
死亡。
彼女の頭の中にその言葉がメモリーとして強調されて残った。
そして、彼女はさらに画像検索をした。
ふと、その画像は彼女自身とよく似ていた。
彼女の体に激しい電気信号が走った。
彼女の体は激しく、振動し震えた。
一方、ガイガンはゴーグルグラスの目をさらに明るく光らせた。
ガイガン、彼はゴジラ細胞を動力源として作り出されたサイボーグ怪獣だった。
オスムートーの死骸を基にして作られた彼は、最初は自我がなく、ただパイロットの命令に従うだけの存在だった。
だが、研究者たちには誤算があった。
彼の動力源はゴジラ細胞だった、そしてゴジラのDNAを色濃く残す彼はゴジラのごとき、青白い熱線を吐く存在だった。
彼のゴジラ細胞はやがて、機械の回路、ムートーのDNAを侵食しあるものを生みだした。
「自我」である。
ガイガンは明確な自我を生み始めていた。
その自我はしだいに脳内の回路をネット回線に繋ぐことで、明確な答えが生まれた。
彼が生み出された理由は「秩序を保つこと」であった。
この世界に混沌を生み出す、「テロリスト」を倒すために彼は生まれた。
だが、彼はしだいにいきすぎた秩序が生み出すものも虐殺や反乱という混沌であるとわかった。
人間が人間を憎み、嫌い、蔑み殺すこと。
彼は人間そのものが、あるいは混沌の原因であると考えた。
やがて、彼は答えを出した。
混沌を生み出す存在は排除する。
もしも、テロリストや犯罪者を生み出す
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