第7話 シンクレアの悲しい正義
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つめた。
「どういうことだ?」
「彼女は、死んだはずだ。」
フォードの発言にシンクレア上院議員は心底驚いてるようだった。
どうやら、シンクレア議員はあのサイボーグの正体を理解していなかったようだ。
しばし、無言のやり取りが続いた。
だが・・・。
「君の質問には一切答えない。」
議員は明かりを消すと、ドアを閉めた。
再びあたりを暗黒と静寂が包み込んだ。
すると、フォードの頭の中に話しかける声がした。
「フォード・・・結構痩せたね。」
聞きなれた声だった。
ヒオだった。
「ヒオ、俺のいう事に従ったみたいだな。よくやった。」
実はフォードは気絶する一瞬に彼女に秘密任務を与えていた。
その任務とは、敵が自分を連れ去る場合はその敵を追いかけること。
そして、場所が特定すればゴードンやサムに連絡をすること。
作戦は成功だった。
ヒオはフォードの支持通りに動いた。
そして、フォードが気絶してる間にここがどこなのかを判明しておいた。
フォードとヒオがいるのは、ワシントン郊外のとある軍事基地の跡地だった。
「大丈夫だよ、もうほかの人には連絡をしてるから1日ぐらい待ってたら来るよ。」
1日長い時間だ、フォードは思わずため息をついた。
そして、無言で頭の中を通してヒオに話しかけた。
「1日も全裸でいなくちゃいけないのか?しかもこんな暗く寒い部屋で風邪ひいたらどうすんだよ・・・。」
フォードが思ってた以上に元気だったことに驚いたヒオはフォードの見える範囲まで近寄った。
すると、蛍のようにヒオは明るく体を光らせた。
彼の胸の上にヒオはちょこんと座った。
「どうだい、明るくなっただろう?なんつって!」
さすがに明るくなると、連中は疑う。
監視カメラの一つはあるだろうと、フォードはわかっていたので頭の中のメッセージを通してたしなめることにした。
「やめろ、連中にばれるかもしれないだろ!」
ヒオは急いで体を光らせるのをやめるとフォードの頭にちょこんとすわった。
ふと、フォードは自分の体が暖かい感じがするのを感じた。
そして、さらに深くため息をついた。
「ごめんね、フォード。」
「は?」
「あたしにフォードほどの力があればこんな鎖今すぐとってあげれるのにさ。」
「いや、君は充分役に立ってるよ。できれば傍にいてくれ。誰かがいないと寂しいからね。」
ヒオはフォードの言った言葉を心底うれしく感じると胸の上で小躍りをした。
フォードは素肌を通して、それを感じたので心底こちょばく感じると、大笑いをし始めた。
それをドアの前にいた警備兵は聞いていたが、警備兵の男はフォード
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