第十三話
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ゃねぇか、相棒。行くぜ」
『ああ』
「禁手!」
そう言って俺は右手で時を刻む赤龍帝の時計を持ち、左手はそんな右手に添えるように構える。
すると、時計から光が漏れだしていき、それらが時計の形をしていき、俺を包み込んでいく。
「これがイッセー君の神器の禁手……!赤龍帝の新たな姿……!」
「その通りさ」
俺の姿は…‥先ほどまで着ていた服はなくなっており傍から見れば裸に見えるかもしれない。しかし俺は決して裸ではない。その身を赤い鎧のような物で被っているからだ。
そして俺の右手には特徴的な槍が握られている。
これが時を刻む赤龍帝の時計の禁手。
「赤龍帝の骸殻!!」
俺は槍を構えながらそう宣言する。
「凄いね、これがイッセー君の本気なんだ……だからこそ、越えるのに燃えるんだよ!」
『Divid!』
俺の力が半減されるがそんなのは関係ない。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!』
半減された力を上回るほどの速度で倍加が進んでいく。
「ヴァーリ、この姿になった以上手加減は出来ない……覚悟を決めろ、お前の前にいるのは……赤龍帝・ドライグだ」
俺はそう宣言した直後、通常ではありえないスピードでヴァーリに近づいた。
「なっ!?」
ヴァーリが俺がいつの間にか近くまできていた事に驚いているのか驚愕した顔をしているのが慌てたような声でわかる。
「遅いぞ、ヴァーリ」
俺は槍でヴァーリを攻撃する。
その時
『Penetrate!』
そんあ音声が鳴り響く。
「があっ!?な、何で……何で鎧には攻撃が通ってないのに!?」
ヴァーリはうめき声をあげてそんな疑問を言う。
「言っただろう?俺は赤龍帝・ドライグだと……今の俺はドライグそのものだ。ドライグが神器に封じられる前に使っていた能力さえも扱える。今のは生前の能力である「透過」の能力で攻撃したんだ」
「とう、か……?」
「その通りだ。お前はドライグ自身を相手にしているに等しいって事だよ」
「あ、あ……」
ヴァーリはその場で尻もちをつく。おそらくは恐怖を感じているのだろう。
それもそうだ。俺は龍そのもの。しかしヴァーリは二天龍が封じ込められた神器を使っているだけの存在だ。
白龍皇の力を使えるだけじゃ今の俺には勝てない。
それを本能的に悟ったのだろう。
「ヴァ
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