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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第三章 五話 戦闘の序幕
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骸や強烈なエネルギー兵器の残留熱反応が確認される。

「凄い…」

これをたった一隻でやったのか、という感情が通信画面のユーリ少年からありありと伝わって来る。

「ふむ、これは狩り尽くされたか?」

白野としてはこの程度は出来るだろうと思っていたが、彼の倒す敵艦がいなくなってしまったのは少々残念である。主にジャンクの売却的な意味で。
急ぎ足で遠くに見えるファズ・マティへと向かっていると、その下手人たるギリアスのバウンゼィがボロボロになって戻ってきたのを確認した。何事かと通信を繋ぐ。

「ギリアス、随分派手にやられたな。どうした?」

「いや、なかなか手強い奴がいやがってな。潰したには潰したがこっちもボロボロだぜ」

「無理はするなよ。それで、どの程度削った?」

「周りにいた奴はあらかた沈めたがよ、またぞろ要塞の中から厄介そうな奴等が出てきやがった。追ってはこねえがどうもきな臭せぇ」

「応急修理でもしながら下がっていろ。予定は変わるが後は此方で引き受ける」

「すまねえな。……それより、そこの巡洋艦はどこのどいつのだ?」

「ん?ああ、ユーリとかいうお前と同じくらいの歳の0Gドッグだ。目的が同じなので連れてきた。通信、繋ぐか?なかなか遣り手のようだぞ」

「そいつは面白そうだ。そんじゃ、頼むぜ」

ユニコーンの通信を経由してバウンゼィとバルバロッサの通信が繋がる。

「よお、ユーリって言ったか?俺はギリアス。スカーバレルを潰すってんなら手伝うぜ」

「ありがとう、ギリアス。正直一人じゃ心許なかったんだ」

「ま、気にすんな。ちゃっちゃとやっちまおうぜ」

気が合いそうで、結構なことである。
白野はユニコーンをファズ・マティへと向ける。ギリアスの話によればまだまだ敵艦はいるようで、派手な宴会が楽しめそうであった。



重巡洋艦バゥズ級

ファズ・マティより緊急発進したバルフォスのバゥズ級は、あと一歩という所で戦闘を継続していたロデリック老人のゴライアスへの参戦に間に合わず、かの戦艦は敵手の砲撃で船首を吹き飛ばされ、轟沈寸前といった風情である。

「ロデリック老がやられたとな!?」

「ハッ!現在救助隊を大破したゴライアスに差し向けておりますがあの状態では…」

「グヌヌ…ならばせめて下手人を討ち取ってくれる!追撃だ、追撃せよ!」

「了解…バルフォス様、アルゴン様のゲル・ドーネより通信が!」

「何、繋げ!」

指揮席のモニターに義兄弟のアルゴンの萎びた顔が映る。アルゴンも乗艦のミサイル艦であるゲル・ドーネ級に乗って不届きなネズミを狩るために出陣していた。

「バルフォス、追ってはならんヨ」

「止めるなアルゴン!奴を討ち取り、ロデリック老
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