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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦四日目(4)×正午での一高と三高
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いう事を意味する。魔法開発に従事する国内研究者にとって、一つの目標とされている名誉なのである。

「そうですか。開発者名の問い合わせには、蒼い翼研究者である織斑一真様の名で回答しておいて下さい」

「蒼い翼研究者?何よそれ?」

「現在の一真様の立ち位置は、蒼い翼から派遣された調査員であり医者でありカウンセラーであり、いろいろと面倒なので。これを最初に考えたのは、一真様の部下が考えついたのを一真様がゼロである「私」と共に開発した事にすれば問題はないかと。それに本体ではない以上、「私」が独断で決める事ではありません」

「まあ確かに一真君はいろいろと立ち位置が変わっているからかしたね。今は保留としておいて本体である一真君で決める事になるわね、あとはスピード・シューティング準々決勝からのがとても楽しみでしょうがないわ。確か男子の方で行われるのよね?」

そう言いながら、スケジュールを確認する会長と市原先輩であったが雫達も名無しさんの活躍を見たいと思い、ほのかのレースを見たら男子スピード・シューティングの方を見に行くために予定を組んでいる。深雪達もそう思いながら、名無しが使うであろうエレメンツを予想していた。第一高校スピード・シューティング一年生女子チームの成績は、他校でも波紋を呼んでいた。特に「今年こそ覇権奪取」の意気込みで九校戦に乗り込み、女子バトル・ボードの事故で残念とチャンスと思えたが新人戦で現れた蒼い翼特別推薦枠で選手として出ている名無しというふざけた名前もそうだが、過剰反応をしていた第三高校でも女子スピード・シューティングの成績で絶句状態であった。

「じゃあ将輝、一高のアレは、彼女達の個人技能によるものではないって事か?」

三高が使っている会議室には、二十人いる新人選手全員が集まりその視線の全てを向けていた。

「確かに、優勝した北山って子の魔法力は卓越していた。あれなら優勝するのも納得できる。だが他の二人は、それほど飛び抜けて優れているという感じは受けなかった。魔法力だけなら、二位、三位まで独占されるという結果にはならなかったはずだ」

「それに、バトル・ボードは今のところウチが優位だけど、一高に突如現れた蒼い翼特別推薦枠を取った選手のお陰で一高と三高に差がかなり開くと思うよ。一高のレベルが今年の一年だけ特に高いとは思えないけど、名無しだけは要注意だね。ハンデ有りであれだけの実力を持っているんだから」

ここまでのバトル・ボードの成績は、三高男子が二名出場していずれも予選突破、女子も二名出場して一名予選突破。これに対して一高は男子が三名全てレースを終えて一名が予選突破して女子も一名突破したが、一高名無しが予選突破した事で男子決勝から出場する事になる。

「ジョージの言う通りだ。選手のレベルでは負けてない
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