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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第十五話/SIDE-V 若人は日々成長する
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ん…!」
「〜〜っああもう泣くな! あの男に置いて行かれてもいいのか!」
「うっ……ふ、ぇ……〜〜〜〜っ」
ルタスは何度も袖で涙を拭っている。それだけあの仮面男はルタスにとって大きな存在ということだ。
あんなうさんくさい男のどこに、ここまで懐く要素があるんだか。奴が強いのも、揺るがないのも、何となくは知っているが。あれは絶対、目的のために手段を選ばないタイプだぞ?
「な、泣かないっ、から、泣いてないからっ」
『もう置いてかれるのはヤダよー!』
ああ、くそ。泣きたいのは俺のほうだ。この娘をニ・アケリアに置いて行ったら、ますます俺の巫子としての立場が脅かされる。連れて行くしかないじゃないか。
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