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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第十五話/SIDE-V 若人は日々成長する
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癒術もいっぱい練習して、村の人たちのケガや病気を治したりできるようになったんです」
『エリー、アリガトいっぱい貰ったの!』
「それにマクスウェルさまの祠のお掃除をしたり、村のまわりをパトロールしたり!」
……そういうことか。親はおらねど子は育つというが、格言に誤りなし、だな。君を少し侮りすぎていたよ、エリーゼ。
/Ivar
ほんの数か月前に村に来たばかりの人形娘が、ミラ様の社を掃き清めた? 村の平和を保っていた? 村人のケガや病気を治した?
「――ふざけるな」
「? イバル?」
こてん、と人形娘は、ヌイグルミと同じ角度で小首を傾げた。
「何なんだ貴様は! 貴様がやったことのどれもそれも、俺が人生を費やして成し遂げて来たことではないか! ニ・アケリアを守るのもミラ様のお世話をするのも、俺こそが! すべき役目ではないか! それを貴様はさも〈
巫子
(
おれ
)
〉のように振る舞って! この偽物が!」
『黙ってきーてれば何なんだよー!』
ヌイグルミが人形娘の手から飛び出た。上等だ。顔を突き合わせる。
『イバルなんて、マクスウェルさまが捕まった時に何にもできなかったくせに! エリーはちがうぞ! これからヴィクトル君と一緒にマクスウェルさまを助けに行くんだ!』
何だそれは! ミラ様をお救いするのは、マクスウェルの巫子たる俺の役目だぞ!?
『ぼくは知ってるぞ。ちゃんと村のみんなから聞いたんだからな。イバルはえばりんぼで、ハンセーしなくて、いっつもウルサイってマクスウェルさま言ってたって! イバルみたいなダメダメ巫子でもいいんなら、エリーのほうが巫子にフサワシイもんねーだ!』
………………駄目……巫子? おれ、が? ミラ様が俺をそんなふうに仰った?
「そこまで。イバル、子ども相手にムキになりすぎだ。エリーゼも。言っていいことと悪いことがある」
「い、今のはわたしじゃなくて、ティポですよ?」
「
だ
(
・
)
か
(
・
)
ら
(
・
)
君
(
・
)
に
(
・
)
言
(
・
)
っ
(
・
)
た
(
・
)
ん
(
・
)
だ
(
・
)
。友達ならティポを黙らせなさい」
『ぼく、まちがったこと言ってないぞっ』
「――君たち」
ぞっと、した。俺よりよっぽど冷徹な目で、この男は人形娘を見下ろしてる。
「正しければ何をしても許されると思うな」
「ぁ…あ……ぅ…ふ……ええ〜〜〜〜ん!!!!」
子リスみたいに震えてたルタスがついに泣き出した。あ、新手の魔物か!? 何だこの声量はっ。
村人の視線が痛い。ちょっと待て。泣かせたのは俺じゃなくてこの男のほうだぞ? 何で俺がそんな責められるような目で見られなければならないんだ。おい貴様、責任取って慰め――いないだと!?
「うぇっ、えっ、うあああ
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