流れる日々
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…』
「充分用意が出来てから使えと」
『そーゆーこッタ。相棒だっていやダロ、何も分かって無いのにいざ発動して見て大破壊起こしちまう力だっタラ』
ラースは次の戦いへの準備をする為に話したかったようだ。確かに、瀧馬にもメリットのある話だ。食欲全開で後先考えずに使ったら、そこが街中であった場合大惨事を引き起こしてしまう。
そんな事、ラースは兎も角瀧馬は絶対にしたくは無いだろう。
それを防ぐ事が出来て、しかも新戦力の存在も知れたのだから、良い話ではある。
しかし、そこで瀧馬はある事に気が付いた。
「いや、なら早速今日、裏手の森で試してみればいいだろ」
『ア、そうかその手があっタゼ』
当たり前中の当たり前の、余りに簡単な解決策程思いつかないモノなのか……灯台もと暗しとはよく言ったものである。
だれにも迷惑がかからない訳ではないが、少なくとも街中でぶっ放すよりはかなりマシだ。
そうと決まればと瀧馬は放課後の予定を頭に入れ、袋の中に入っていた何個目かも分からないサンドイッチを口に中へ放り込んだ。
しかし、食べ終わるのが早かったか昼休憩はまだ半分以上も残っており、且つ陽月学園の昼休憩は意外と長いので、瀧馬暇つぶしに悩む事となった。
「今の内にワープ機能を使って試しちまうか……?」
『無駄な時間は費やさネェ、っテカ。マ、無駄にダラダラするよリャマシだロナ。それじゃあ――――ム!?』
「……どうした!?」
ラースが呻くように驚きの声を上げ、瀧馬は半ば予想は付いているが念のため問いかける。
『とっても良い情報ダゼ相棒。飯と練習がいっぺんに出来ラァ!』
「来たのか!」
『おオヨ! そうとモヨ! 変態共のお出まシダ!』
十中八九そうであろうと予想していた事が、今やはり正解であった事を瀧馬は知る。アルティメギルの連中が現れたのだ。
ラースはエレメリアンが放つ波長を感じ取れるので、例え属性力が活性化しておらずとも察知できるので、恐らく活性化を合図にしているツインテイルズよりも現場に付くのが格段に早い。
瀧馬は周りをよく確認して、屋上の真ん中あたりへ行くと眼前で拳を握る。
『コネクトォッ!!!』
「コールズセンス!!」
蠢く生物の如きオーラが包んだかと思うと、次の瞬間には何時もの紫色のモンスター少女の姿へと様変わりしていた。
「よし、喰う……いくよラース」
『やっぱ口調も幼くなっちまうのナァ。マ、バレ辛くていいけどヨッ!』
それだけ言うと、光も音も予兆も無く、モンスター娘と化した瀧馬は屋上か
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