マブラヴ
0824話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
俺の意識は殆ど無意識とすら言ってもいいような速度で銃を操作し、僅かにでも姿を見せた敵へと容赦なくペイント弾を撃ち込んでいく。
真っ直ぐに飛んでいる状態で強引にGをコントロールしながらその場で上空に足を向けて縦に一回転。
次の瞬間にはサラマンダーの足があった場所をペイント弾が通り過ぎていき、そのまま前方にあるビルへと命中して赤いペイントをぶちまける。
その様子を一瞬だけ視線で確認し、一回転したまま後方でこちらへと銃口を向けているF-18に向けてペイント弾を発射してペイント弾をぶちまけて撃破扱いとする。
そんな行動をどれ程繰り返したのだろう。大体10分以上20分未満程か。
敵の数が少なくなってきたのか、こちらに攻撃をしてくる様子が殆ど無い。寧ろ回避に専念しながら、何とか撃破されずに済ませようとしているような……
馬鹿が。
思わず口元に小さく笑みを浮かべ、そのまま再び上空へ。
「CP、聞こえるか、CP?」
『は、はい。聞こえています!』
何故か聞こえてくるのは驚きを含んだ声。
この程度の相手を圧倒しているだけだというのに、一体何をそこまで驚いているのやら。
「敵の残存数は?」
『残り5機です』
「了解。ならそろそろ終わらせるとしようか」
それだけ言って一旦通信を切り、こちらを見ているだろう残り5機へと視線を向ける。
「さぁ、始めよう。逃げる事が不可能な戦いを」
呟くと共に、何とかこちらから隠れようとしているF-15Cへと向かってテスラ・ドライブを全開にして近づき、向こうが突然の行動に動きが止まった一瞬の隙を逃さずにペイント弾を発射。そのまま次の獲物へと狙いを付け……
結局、それから数分も掛からずに俺の完全勝利によって演習は終了するのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ