マブラヴ
0824話
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に反応が返ってくる。……なるほど、こっちを囲い込むように動くつもりか。なら、その攻撃を逆に利用させて貰うとするか。
まずは一番密度の薄い方向、3機程度が固まって隠れているビル目がけて突き進む。
それを察知したのか、慌てたようにビルの陰から飛び出して銃口をこっちへと向けてくるが、まさか自分達の方へ向かってくるとは思っていなかったのか、その動きは鈍い。
「遅い、甘い、温い!」
テスラ・ドライブとスラスターを全開にしながら一直線に3機へと向かい、撃たれたペイント弾の尽くを回避し、カウンターの如く撃ち込んでいく。
YF-29だった時に比べれば、その反応速度は随分と向上している。この辺は技術班の実力のおかげだろう。
ともあれ、その一連の動作により3機を撃破し、残るは44機。
「っと!」
地上に着地した瞬間を狙っていたのか、飛んでくるペイント弾をそのまま足の裏のスラスターを使って回避。そのまま再び跳躍してこちらを狙った敵へと銃口を向けてトリガーを引き、着弾。
向こうの動きを見る限り、やはり一連の動作をした後で次の動作に結びつけようとすると一瞬から数秒の硬直があるな。この辺は恐らくOSの問題だろう。
テスラ・ドライブを使いながら浮かび上がり、ビルの壁面を蹴って大きく跳躍して周囲をレーダーで探索すると、すぐに幾つもの動体反応が感知される。
1発、2発、3発、4発、5発、6発!
銃を大きく振り回しながらも、連続してトリガーを引く。
高レベルのガンファイトと、高い射撃能力値と命中の能力値があってこその芸当。
……の筈だったが、1機のF-18Eが隠れていた建物の中へと飛び込むように入っていき、こちらの攻撃を回避するというのは予想外だった。
へぇ、さすがと言うべきか、それなりに腕の立つパイロットもいるらしい。
今のが実力なのか、あるいは偶然だったのかは分からないが、それでも俺の一撃を回避したのは他のパイロットには出来なかった事だ。
そんな風に考えつつも、今度は上空では無くビルを始めとする建物が林立している街中を縫うようにして飛行していく。
複数のテスラ・ドライブとスラスターによる機体制御を使いながら全速に近い速度で移動しつつ、敵機を発見するや否や銃口を向けてペイント弾で赤く染めていく。
こちらがかなりの高速で移動している為に、街中でサラマンダーの姿を見つけた戦術機がペイント弾を撃っても一切当たる気配は無い。機体が通り過ぎた後、その射線軸状にある建物へ命中するのが精々といったところだ。
T-LINKシステムがあれば、より細かい動きが可能なのだが、さすがにそこまでの無理は言えない。
いや、レモン辺りに頼めば意外と魔法球の中であっさりとやってくれるか?
脳裏で全く関係の無い事を考えつつも、
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