マブラヴ
0824話
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ろう、そこまで言うのなら……リトラス大将。向こうもこう言っている事ですし、圧倒的多数を相手にした戦い方というのを見せて貰ってはどうでしょう? 私達がBETAを相手にしてきた時にどう思ったのか。それを彼にも味わって貰えば、お互いに協力する時にスムーズに話を進められると思いますが』
『……なるほど、どうかね? 私としても君がどれ程の実力を持っているのかを知りたいし、君としても何度も繰り返し演習を行うのは面倒だろう?』
別に俺自身はこの程度で疲れは覚えないから、何時間でも……それこそ何日でも連続して機体の操縦は可能だ。
特に、模擬戦で命の危険も一切無いし。
ただ、それはあくまでも混沌精霊である俺だからこそだ。この基地にいるパイロットはさすがに付いてこられないだろう。
それに、戦術機の問題についても大体分かったし、これ以上向こうの出方を見る必要も無い。後はこっちの実力を見せつければそれでいい、か。
「了解した。こっちもそれで構わない。それで場所はやっぱりここか?」
『承諾してくれてありがとう。だが、場所はここでは無い。さすがにこの荒野で戦うとなると色々とこっちが不利なのでな』
確かにそうか。ただの広い荒野である以上、隠れたりといった真似は出来ないしな。
「分かった。なら場所は?」
『少し待ってくれ。……うむ、それで頼む。場所は……ああ、それでいい』
誰かに指示を出している声が聞こえ、やがてリトラスの視線が再び俺の方へと向けられる。
『場所は取れた。先程君と戦った機体についていって欲しい。彼に案内させるのでな』
その言葉と同時に、赤のペイント弾が装甲を汚している機体が後ろを振り向き、そのままスラスターを噴射させて飛んでいく。……否、跳んでいく。
一応戦術機も飛ぶという事は出来るらしいが、やはり光線級の影響で基本的には跳ぶ移動方法がメインなのだろう。
はてさて、どこに連れて行ってくれるのやら。
そんな風に思いつつ、F-15Cの後を追うとやがて10分程で目的の場所に到着する。
「……なるほど、確かにこの手の場所なら一網打尽にはなりにくいか」
視線の先にあるのは、市街地。それも廃墟となっている場所だ。
いや、違うな。恐らくは市街地戦をやる為にわざわざ建てたのだろう。その証拠に、窓から覗いた建物の中身はほぼ張りぼてに近い。
『アークエネミー1、聞こえていますか?』
「ああ。それで演習はどんな具合に始まるんだ?」
『アークエネミー1は10分程その場で待機していて下さい。その間に戦術機部隊は演習場の中へと移動します。その後、こちらで合図をしたら演習が開始となります』
「了解だ」
CPへとそう言葉を返しつつも、その態度に感心する。
サラマンダーという、この世
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