第九話 大室中佐!格闘茶道!!その二
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「女教師でもよくね?」
「人妻とかか」
「義母かも知れないけれどな」
どちらにしても妖しいイメージである、濃厚な退廃と爛熟を身にまとった壇蜜という人それ自体の魅力と言うべきか。
「そっちだろ」
「そうか、義母か」
「ああ、女教師でもともかくな」
「年上か」
「そうだよ、年上の人な」
まさにというのだ。
「そうしたシチュエーションを想像しながらな」
「芸術鑑賞か」
「どうだよ、これ」
こう尚武、双子の弟である彼に言うのだ。
「これでどうだろ」
「最高だな、今度は壇蜜さんか」
「あのお顔を想像しただけで元気になるだろ」
特にある一部分がだ。
「存在自体がバイアグラでな」
「ドグラマグラ?」
「違う、バイアグラだよ」
かなり無理のあるボケに突っ込みで返す。
「そっちだよ」
「そうか、ドグラマグラだとな」
「元気にならないだろ」
「何かよくわからない作品だよな」
「夢野久作の作品でもな」
実は二人はこの作品を読破している、そして読破してみて結局何が何なのか理解出来なかったのである。
「色々な解釈が出来る作品らしいけれどな」
「結局何だったんだろうな」
「よくわからなかったな」
「相当にな」
二人の素直な感想である。
「読書してもな」
「どうにもな」
「太宰とかわかりやすいのにな」
「あの作家は読みやすいしな」
そうした文章にすることを心掛けていたという、少なくとも太宰治の文章はかなり読みやすくすらすらと進められる。
「ドグラマグラはどうにもな」
「読みにくい感じがしてな」
「読み終わってもな」
「何が何だかわからない」
「不思議な作品だったぜ」
「本当にな」
この作品についての話もしたが勿論二人には大して関心のあることではない、彼等の関心はやはりこれであった。
尚武がだ、再び壇蜜のことを言った。
「それで壇蜜さんな」
「ああ、あの人な」
「あの人にしないか?今度は」
「ボーナスで買うのはか」
「そうだよ、来るだろ」
頭と下半身にだ。
「直撃で」
「水着姿とか見てるとな」
「確かに十代二十代もいいぜ」
こうした年代は言うまでもなく、というのだ。
「けれどな」
「三十代もだな」
「果物は熟れたのが一番美味いだろ」
「熟れきった人もか」
「優木まおみさんもよかっただろ」
この人の名前も挙げるのだった。
「素敵だったな」
「ああ、桜島みたいになったぜ」
「一回観たら泊まらない位だよな」
「それは壇蜜さんもだよ」
「三十代グラドル、最高じゃねえか」
最近出来たジャンルだ。これまでは二十五歳を超えると中々グラビアにならなかったがその時代は終わったのだ。
「だから今度はな」
「壇蜜さんだな」
「読書だってな」
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