第20話 千客万来! ようこそ、因果の地 川神学園へ
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肝心なところでゲイツはクラスを後にしてしまった。
「行ってしまったで候」
「ハハハハハ!ドントマイン、ドントマイン!!」
「む〜〜〜、こうなったら昼休みに速攻、清楚ちゃんを口説き落としに行く!それしか、この憂さを晴らす方法は無い!!」
悔しそうに口元を歪ませながら、吠える百代であった。
−Interlude−
同時刻、2−S
今回の主役はあくまでも、源氏3人組だろうと言う雫の提案により、まずは前座である自分をぱっぱと終わらせるべきだと言うので、3人の前に雫1人が入ってきた。
だがそのまま自己紹介をせずに、英雄の席の前に行く雫。
そのアクションにあずみは咄嗟に動こうとしたが、英雄に危害を加えるためではないと理解して自重した。
「ん?如何した?」
「交流戦中とはいえ、昨夜は失礼しました。英雄様のお噂はジャンヌお嬢様や“若”から、かねがね」
「ほぉー、真面目な奴だな。だが昨夜のあれは、正面堂々とした決闘中のものだ。遺恨など有りはしないのだから、謝罪する必要はないぞ」
「了解しました。お気遣い、痛み入ります」
そのまま一礼した雫は、指定された席に座った。
「お、おい、暁?自己紹介がまだだぞ?」
あまりの意外な行動に、動揺する2−S担任・宇佐美巨人。
対して雫はと言うと・・。
「このクラスは基本的に実力主義とお聞きしました。馴れ合うのは一部の人たちだけとも・・。であるならば、必要に感じられませんが?個人的に親交のある冬馬さん達には、後で挨拶しま「雫」・・」
巨人の疑問に対して雫は、必要以上には馴れ合う必要を感じないと、自身の心情を語る。
しかし、最後まで言い切ることが出来なかった。
理由は自身の名前を読んだ、ジャンヌの声にあった。冷淡かつドスの利いた声だった。かの聖処女とは思えない声音だ。
「ちゃんと前に出て、皆さんの前で自己紹介しなさい」
「ですが、お嬢さ「もう一度だけ言います」・・」
「皆さんにご挨拶なさい、雫。さもなくば――――(ニコッ)」
「「「「「ひぃいい!!!」」」」」
今度は口調は穏やかそのモノであるが、満面の笑顔が何時も魅せる神々しさとはかけ離れているメフィストフェレスの微笑みだった。
そんな彼女の《貌》を視界に居れてしまった胆力の低い者達(その中に不死川心も居る)は、悲鳴を上げると同時にひどく怯えている。
そして、そんなジャンヌの《貌》の標的となっている当の雫は、怯えはしていないが気圧されていたのは確かだった。
「・・・・・・・」
「ほぉ、茶化すつもりは無いが、ジャンヌの逆鱗の一端など始めて見たな」
「ですね。ただ、少しばかり羨ま
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