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藤村士郎が征く
第20話 千客万来! ようこそ、因果の地 川神学園へ
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2人》共々、士郎の“女”なのだから・・。


 −Interlude−


 1−C

 「――――と言う訳で、ワタシがあなた達の担任になりましター。カラカル・ゲイルでーす。よろしくお願いします!悩み多きボーイ&ガール」

 黛由紀恵ことまゆっちが席を置いているクラス1−Cに、新たな担任として全米王者のカラカル・ゲイルが教壇の前に立っていた。
 そんなゲイルのクラスに籍を置く当のまゆっちは、困惑の中に居た。+アルファ(松風と共に)

 (と言う訳でってどういう事でしょうか?松風)
 (わっからねぇー。この全米チャンプ、つい数日前にある武士娘と引き分けたって噂だけど・・・)

 そんな風に、独り言を二重に呟くまゆっち。

 「ワタシは母国であらゆる格闘大会を制して行きマシタ。しかし、これ以上いても自分を高められないと考え、ここ日本に来たのデース!」

 最初からそれを言えばいいモノを、漸く説明するゲイル。
 その言葉に納得したのか、相槌を突くように一人の生徒でまゆっちの「《『【“初”】』》」(←ここテストに出るぞ!!!)の同学年の友達である大和田伊予が質問した。

 「だから、武士娘が川神学園に身を置いたと?」
 「YES!教師のお誘いの話は前から頂いていたんで、正式に引き受ける事にしたんデース!」
 「これはすごい補強だね!弟のゲイツさんは天才だけど、兄であるゲイルさんもすごく頭が良いんだよね!ベイもこれ位の的確な補強をしてくれたらなー」

 ゲイルの肯定の言葉に大和田伊予は勿論の事、他の生徒たちも大興奮だった。
 しかし大半のクラスメイトとは別に、似て非なる意味でまゆっちも少なからず興奮していた。

 「お友達に成るのは無理ですかね―――と諦めてはだめです!」
 「オラ達にDANDAN心向いてくるようにしようぜー」

 と、またもや二重になった。
 そしてそんな近くに居た生徒は・・。

 (ぎゃー、黛さんがまた一人でぶつぶつ言ってる!)
 (さ、最近少しはマシになって来たのに・・・ぅぅ怖いよー!)

 そんな風に本人のあずかり知らぬところで、またもや友人を作りにくい環境が生成され始めていた。


 −Interlude−


 同時刻、1−S端折る。


 −Interlude−


 同時刻、3−S

 教壇上に二人の男女が立っていた。
 一人は、このクラスの担任で国語担当の葛木宗一郎と言う34歳の既婚者。
 もう一人は、武士道プランの申し子の一人ではあるモノの、自身は勿論の事周りの人も誰も知らない(九鬼の極一部と藤村士郎しか知らない)故に本人自身は気に入っているが半分偽名であるといっても過言では無い女子生徒、葉桜清楚その人である。

 
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