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インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
機体強化計画
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イディに取り込まれた。ここからさらに機体内での処理が始まる。

「やはり他社製の機体は勝手が違うか」

「言っても仕方ないさ。とりあえず待とう」

待つこと10分、ジェネレーターのデータ処理が終わる。

「よし、終わった。楯無さん、動かしてみてくれ」

「わかったわ」

ミステリアス・レイディがスラスターを噴射し動き始める。

その動きは以前の模擬戦の時より鋭敏で且つ滑らかだった。ジェネレーターの搭載によりエネルギーに余裕ができたからだろう。

ある程度動き回ると降りてくる。

「どうだ?」

「エネルギーを気にしなくていいから楽だわ。特に問題があるようには感じないし大丈夫よ」

「なら次いくか」

次はスラスターに手を付けることにする。先に本体からいじっておいた方が楽だと判断したからだ。

全てのスラスターを一度取り外し、各部に適切なスラスターユニットを選択、それぞれを取り付けていく。

元のスラスターも悪いものではないが、ジェネレーターを積んだ機体には役不足とも言える。

これでスペック上の推力は元の320%まで上昇した。無論燃費は悪いだろうが、ジェネレーターを積んだので関係ない。さらに言えば元のスラスターと同じ推力で噴射した場合、推力対消費エネルギーは遥かにこちらが上回っている。

全てのスラスターの換装が終わる。

「動かしてくれ」

楯無さんがスラスターを吹かす。すると…

「きゃああぁぁぁ」

前と同じ感覚で吹かせたのか、スラスターに振り回されていた。

「お姉ちゃん…」

簪が可哀想なものを見る目でその姿を見ている。

「落ち着いて、推力を大きく落として」

そう指示するとやっと落ち着く。

その後は普通に動いて、そして降りてくる。

「…死ぬかと思ったわ」

降りてきてからの第一声がこれだった。

このとき、3人とも笑いを堪えていたのは秘密だ。

誰が予想できただろうか?IS学園最強の生徒がスラスターを制御できずに振り回されて、悲鳴をあげる。こんなことは滅多にないというレベルのことではない。むしろ笑うなという方が無茶な話だ。

笑いを堪えながら次の作業に移る。次はリミッター解除プログラムの搭載だ。

これ事態は試すわけではなく、あくまで搭載するだけ。さして時間はかからない。

兼次がコンピューターを操作し、プログラムを読み込ませている。作業にかかったのは約1分。ここからデータ処理で約3分。

そして本題の武装だ。

楯無さんの話によると、水による攻撃は蒸発させられ一切届かなかったとのことだ。おそらく熱を利用した兵装だろう。

ならこちらも同じく熱で対抗したらどうだ?ということになった。

そこで、レイ
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