暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦四日目(1)×新人戦と名無しの力始動
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がいる方に報告をした。本体はここから離れた屋外演習場にいた、そこにはスピード・シューティング専用の細長い小銃形態デバイスを持つ名無しが立っていた。向いている方向としては、スピード・シューティングの方向にいるが意識を会場の選手が立つところにいた。

「隣、空いている?」

「アラ、深雪。空いているわよ。どーぞドーゾ」

観客席に座っている彼女たちに対して先ほどから同じ問いかけが繰り返されていたおんだが、今回と違って訪ねてくる相手は下心丸出しのバカばっかりだった。レオと幹比古が両端に座っているのも関わらず勇気ある野郎共達がそう問いかけてくるので、その度にエリカが殺気を乗せた嘘八百でナンパ男を追い払って確保した空席だ。座っている順番は、幹比古、美月、ほのか、空席、エリカ、レオ。真ん中に深雪の席を空けておいたのは、そうして左右からガードしておかないと怖い物知らずの身の程知らずが何人寄ってくるか分からない。レオの隣を嫌がるエリカだったが、ほんかとレオはあまり面識がないと美月から説得されてから納得した様子だ。深雪が来るまで、ほのかを除いた四人は新人戦のスケジュールを見ていたようで観客席のパンフレットを手にしていた。深雪と挨拶を交わすために顔を上げた後に、パンフレットに目を戻した美月が今更気付いたようにほのかに話しかけた。

「・・・・ほのかさん、準備はいいんですか?」

「大丈夫です。私のレースは午後だから、それに名無しさんの試合も見ておきたいですから」

美月に問われて、ほのかは少し硬い笑顔で答えた。それを呆れ声で口を挟む。

「ほ・の・か。今から緊張していては、試合まで持たないわよ?」

「うっ、分かっているんだけど。それに名無しさんの後だから」

「レースの事は考えすぎないようにと、お兄様も言ってたんだから。それに今頃名無しさんも準備をしているはずよ」

必要以上に言ってから、深雪はほのかの緊張をほぐすために仙術で緊張を無くした深雪。深雪もある程度仙術ができるので、相手を落ち着かせたり緊張をほぐす事も可能となったが最近は女神化していないのか太陽光を最近吸収していないと思ったのだったけどね。一年生達がそう言っていたが、少し離れたところに生徒会+風紀委員長の三年生トリオが陣取っていた。

「摩利、寝てなくて良いの?」

「病気じゃないんだ、それに主治医である一真君が朝診察してくれたので問題なく動ける。ちゃんと許可をもらったのだから。それより真由美の方こそ、テントに詰めていなくて良いのか?」

「大丈夫よ。何キロも離れている訳じゃないんだし、何かあったら知らせて来るでしょ。摩利が動けるのも全ては一真君のお陰って事ね」

そう言って真由美は、頬に掛かる髪をかき上げて見せたが耳には通信機を装着していた。

「しかし
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