空白期 第14話 「王さまとの出会い」
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ね。何事にもきちんと受け答えしてくれるし……たまにお茶目な部分が出てアリサちゃんにほっぺを引っ張られたりしてるけど。
多分だけど、すずかちゃんみたいな子を大和撫子って言うんだろう。言動も綺麗というかきちんとしてるから正直憧れている自分もいる。だけど彼女と私じゃ能力が違うのでなれそうにないとも思うけど。
「それは……けど俺から誘うの変に思われそうだけど?」
「お菓子とか色々と理由はあるやろ。何ならお姉さんが連れて来てあげようか? アリサちゃんもセットで」
「その言い方はあの子に悪くないか。それに来ても困りそうだけど」
自分が嫌だというよりアリサちゃんが……、と言うショウくんと彼女の相性はそんなに悪くないんじゃないかと個人的に思う。
アリサちゃんとショウくんってあまり話さないけど、別にお互いのこと嫌ってるってわけじゃないよね。話題とかがないから話さないってだけで。アリサちゃんも今のみたいな会話だと、ショウくんが困るとか言って遠慮するし。何かきっかけがあれば、ふたりの会話って弾むんじゃないかな……。
「ショウ、別にそこで話すのは構わんが我を出してもらってもよいか?」
「え、あぁ悪い」
あれ……今の声って、と思っている間に中から出てきたのは……はやてちゃんだった。私は驚愕のあまり言葉を失い、傍に居る車椅子に乗っているはやてちゃんと今出てきたはやてちゃんに何度も視線を向ける。
――え? え? え? ……はやてちゃんがふたり!?
いや落ち着け、落ち着いて高町なのは。今までにフェイトちゃんのそっくりさんとか、自分のそっくりさん(私としては似ていないと思う)に会ってきたでしょ。それにこの前、私のそっくりさんがはやてちゃんにもそっくりさんがいるとか言っていた気がするし。
「ん? ショウの客というのは貴様達のことだったのか」
腕を組んだ状態で尊大なしゃべり方をするはやてちゃん……じゃなくて、はやてちゃんのそっくりさん。何ていうか顔も声もそっくり過ぎ。まあレヴィちゃんとかもフェイトちゃんに似てるんだけど。
「えっと……ディアーチェさん?」
「うむ、そうだが……会うのは初めてのはずだが」
「うん……でもこの前シュテルからはやてにそっくりな子がいるって聞いてたから」
「なるほどな」
と言うわりに予想していたのかこれといってディアーチェさんの表情は変わらない。
「だがこうして話すのは初めてだ。きちんと名乗っておくとしよう。我はディアーチェ・K・クローディア。貴様達は高町なのはにフェイト・テスタロッサ、それに八神はやてだな?」
喋り方は独特だけど何というか違和感がないし、きちんと挨拶してくれるあたりシュテルちゃんに比べたら常識的というか普通だ。シュテルちゃんやレヴィちゃんに前もって会っていた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ