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転生とらぶる
マブラヴ
0823話
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しげに尋ねてくるリトラスに頷き、サラマンダーの頭部を戦術機の集まっている方へと向ける。

「一応演習という形になってはいるが、何かあった時の為に実弾の入った武器くらいは用意しているだろ? それをこの機体に向けて撃ってみろ」
『なっ! しょ、正気か!?』

 あまりにも予想外の言葉だったのだろう。リトラスが目を見開いて叫ぶように怒鳴る。
 その背後では、他の軍人達もまた同様にざわめき声を上げていた。
 確かに向こうにとっては俺の正気を疑うような行為なのかもしれないが、Eフィールドやピンポイントバリアといったものを備えているサラマンダーにとって、この世界の攻撃は殆ど無意味に近い。
 それ故に、俺は頷く。

「何度か言ったと思うが、俺はこの世界より数百年先の技術を持っている世界の存在だぞ? この世界の機動兵器、戦術機の武器でどうにかなるような機体はしていない」

 まぁ、サラマンダーはYF-29を基にして開発された機体だ。つまり、どうしても重厚な雰囲気を持つゲシュペンストと違い――特にシャドウと比べるのは論外だろう――見た目が華奢でもあるから、向こうの心配はある意味で当然と言えば当然なんだよな。

『……分かった。アクセル代表がそこまで言うのなら信じよう。本当にいいのだな?』

 最後の確認を込めて尋ねてくるリトラスに頷くと、早速映像モニタの向こうで指示を出し始める。
 それから数分程すると、やがてF-15Cが3機、銃を持ってこっちに近づいてくる。
 F-15Cに乗っているパイロットがどこか戸惑っているように見えるのは、やはりサラマンダーという未知の存在に対して攻撃するように言われたからだろう。
 もっとも、この行為にも一応の狙いはある。実際に攻撃を受けてみて、この世界で使われている射撃武器の攻撃力がどの程度なのかを確認したいという狙いが。

『行くぞ』
「ああ、構わない」

 Eフィールド、それと念のためにピンポイントバリアを発動させて、エネルギー転換装甲の状態を確認してからそう声を返し……次の瞬間、若干の躊躇いはあったが3機の銃が火を噴き、実弾が連射される。
 だが、その攻撃の全てはEフィールドで止められ、1発も突破する事はない。
 それが向こうにも分かったのだろう。先程の、ガウォーク状態のままそこに存在しているサラマンダーへと銃口を向けた時とは違う戸惑いで銃口が微かに揺れる。
 幸い俺の背後には荒野しかない状態だったので特に問題は無かったが、今のは正直いただけないな。
 まぁ、BETAというのはオーストラリアには現れていないらしいから、その辺が温くてもしょうがないか。
 ともあれ、数百発も放たれた銃弾はその全てがサラマンダーの装甲に到達どころか、Eフィールドすら貫けずに終わる。

『こ、これは一体
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