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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
53 修了〜Letter from her teacher.
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ダラダラと嫌な汗が流れる。
慧音は再び修羅のような顔をした。

「褒めるべき所は褒める、叱るべき所は叱る。さっきは褒めたが……次は叱る番だ」

上げて落とす。ヤクザ顔負け(二つの意味で)の手段である。
慧音は魔理沙を鷲掴みしたまま逃げられないように固定し、自身の頭を後ろに反らし……魔理沙の額目掛けて振り下ろした。

「歯ァ喰い縛れェェ!!」
「きゃあぁぁぁああ!!」

頭ごっつんこ☆(><)
(精神的によろしくない音がしたのでディフォルメしてお届けします)

………………………………………
……………………………………
…………………………………

慧音の説教は夜まで続いた。あまりにも長い説教だったため、魔理沙の母親は夕食の支度のために先に帰っていた。

「今日はいい月だな魔理沙」

ヒートアップした説教と特大のたんこぶを冷やすために二人は外に出ていた。勿論、人里の中でだ。

「うん…」

二人とも説教で疲れたのか、それ以上会話は続かなかった。
しかし、二人は空を見上げて月を見る度に思い出すだろう。特に魔理沙はおでこをさすりながら。



















そしてあの日から何日か過ぎた。
魔理沙は罰として基本的に家で大人しくしていること、外を歩くときは大人の監視付きになった。期限はほとぼりが冷めるまで。
幸運なことに魔法のことはなにも言われなかったため、まだ若干ふてくされながらも魔法の練習をすることで大人しくしていた。

「魔理沙ー?貴方宛に何かが届いたわよ?」

初め、魔理沙は何が届いたのかわからず、不思議に思いながらも母の声に反応してそれを受け取った。
白色で、薄い四角形の形をした紙の片面には『To魔理沙』と書かれていて、その裏面には『from明希』と書かれていた。

その文字を目にした瞬間、魔理沙は大きく目を見開きとても驚いた。
驚きと喜びで興奮しながら、少し震え始めた手で、その四角形の正体を確めた。
色々弄っていると、『from明希』と書かれた面の隙間が開き、中から一枚の紙が出てきた。
それは幻想郷でも馴染みの薄い、西洋の形式の手紙だった。







To魔理沙

色々と大変だったね。取り合えず無事で良かったよ。
今の魔理沙ならそこら辺の妖怪だって倒せる実力があるけど、無理しちゃだめだよ。初めて殺意を向けられて怖かったでしょ?
まぁ、元気な魔理沙の事だろうから直ぐに立ち直ると思ってるよ。

そして魔理沙に1つ残念な事を伝えなきゃいけない。
もう、しばらくは会うことが出来ないだろう。理由はお互いにあるはず。わかってくれ。

けど、会えなくなるからといって破門にしたりしないから安
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