九校戦編〈上〉
九校戦三日目(2)×事故後の解析結果と本戦ミラージ・バット出場決定
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に終わっているから、あとは明日に備えるだけだが、俺は主治医として一応質問した。
「渡辺先輩、身体はもう大丈夫何ですか?」
「その必要はないが、一真君が主治医だと分かっていても私は寝ている訳にもいかないのでね」
そう言いながら椅子に座った後に、大事な相談があるから俺達が来たような感じだった。そんで市原先輩が言う事は理解している、今日の成績についてだ。一高の今日のポイントはプラスマイナスでほぼ計算通りではあるが、予想以上に三高がポイントを伸ばしている為に当校の見込みより差が詰まっている。まだ十分なリードを保っているが、新人戦で優勝できないまでも大差をつけられなければ、最後のモノリス・コードに勝利する事で総合優勝を果たせる事までは俺も思った通りとなった。
「今回は織斑君も新人戦で選手として出てもらいますが、まだ大会委員からのハンデが知られてない以上は優勝する事以外は変わりありません。もし三高に大差をつけられるようであれば、本戦ミラージ・バットの成績次第で逆転を許してしまう可能性があります。本戦のポイントは新人戦の二倍。私達作戦スタッフは、新人戦をある程度犠牲にしても本戦ミラージ・バットに戦力を注ぎ込むという結論に致しました。もちろん織斑君が新人戦で優勝果たした時でも変わりはありません」
「なるほど、つまり深雪を本戦ミラージ・バットに出場するようにという事ですか。渡辺先輩の代役として、それにミラージ・バットに補欠はいないし空中を飛び回るミラージ・バットにぶっつけ本番で出場しろというのは、いくら本校代表選手でも酷な話だ。それで深雪が一番優勝できると思ったからですか?」
「まあその通りだけど、お願いできるかしら?深雪さん」
「優勝する事は、新人戦と本戦では違いはありますが大丈夫です。エンジニアはお兄様がやってくれるなら、優勝は間違いないです!」
こうして本戦ミラージ・バットに出場する事になった深雪だったが、飛行魔法についても策の一つとして考えておいた方が良さそうだ。それに明日からは俺も出場するしどんなハンデがあったとしても、絶対に優勝してみせるさ。予選は女子の方でやるかもしれんが、決勝は男子とでやるそうだからな。明日が楽しみだ。
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