暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
九校戦三日目(1)×事故前後と治療後の面会
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たはず。ここで魔法が発動できたらの話だが、俺や蒼太のようにサーフィン上級者だが渡辺先輩は上級者ではない。ただ優れた魔法・体術複合能力により無理に行った体勢変更は、突如浮力が失われたような感じとなり渡辺先輩はボードが沈み込むと同時に七高選手が来たので慣性中和魔法が発動する前に渡辺先輩と衝突した。それは交通事故と同じような威力で、フェンスに激突した渡辺先輩と七高選手を守った形で倒れ込む二人だった。その瞬間に水中から空中に浮かぶ者が現れた事で、悲鳴と歓声でいっぱいとなった。

「一真様、全て見てました。あとはお任せします」

『俺は渡辺先輩を治療するから、蒼太達は待機していろ』

「了解しました」

レース中断の旗が振られた時には、真っ黒な服装で目元が分からないくらいのサングラスをかけていた者はフェンスに行き、待機していた医療班を呼んだ。

「蒼太さんは行かなくていいの?」

「大丈夫ですよ、一真様の予想通りの展開となりました」

そう言いながらだったが、少し時間を遡るとしようか。俺は渡辺先輩と七高選手を追っていたが、予想通り七高選手がオーバースピードにより止まらない状況となったが俺はやはりデバイスに細工でもしてあったと考えた。そして受け止めようとした渡辺先輩のボード真下から、水の精霊による悪意の塊が突如出現してボードを掴み水面が揺れさせる妨害をした後回収しようとしたが遅かった。で、事故が起きて二人はフェンスに激突した瞬間に俺は水中から風術で空中にと上がった。

「ちっ、やはりこの場面で事故か」

既にレースは中止となった後に、二人の元へ向かうと俺は待機させていた医療班を呼ぶ。そして七高選手は軽傷で済んだが、問題は渡辺先輩だな。

「七高選手は軽傷だが、問題はこっちだ。ふむ・・・・肋骨が折れている、ストレッチャーは?」

「既に持ってきております」

そう言った後に大会委員の中に蒼い翼と軍関係者がいるので、ストレッチャーに渡辺先輩を念力で運ぶ。静かに運んだ後に、ストレッチャーで移動させてから裾野基地の病院に運んだ。そして着ていたスーツを脱がしたのは、桜花達で医療服を着させてから俺の出番だ。今の俺の服装は制服の上着を脱いで白衣を着てい状態、周辺スタッフは全て俺の元部下と部下なので治療しても問題ない。

「回復魔法で肋骨を治すのもいいが、本戦で深雪をミラージ・バットに出場させるためだ。とりあえず頭部をCTスキャンしてっと」

俺は手を渡辺先輩の頭部を光で頭部全体にスキャンをかけてみたが、頭部には何も問題ない。俺らはデータをここにいる皆が分かるようにして、大型ディスプレイにCTスキャンをしたデータと肋骨のレントゲンも俺の手だけでやった。

「このデータを見ると分かるが、頭部損傷はないに等しい。肋骨を折れているか
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