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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第十四話 二人目の“鍵”
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要塞内に医療施設はあるかい? イバルさんだけじゃ恐らく手が足りない」
「あります。――ヴィクトルさん、フェイさんを運んでください。案内します」
「ああ」
イバルを一旦離れさせ、フェイを両腕で抱え上げた。動きが些細でもフェイリオにとっては傷口を刺激するのか、何度も腕の中で身じろぎする。もう少し耐えてくれ。
/Fay
これは夢なんじゃないかしら。パパがわたしの体を抱き留めて、顔を歪めてわたしを見下ろしてる。わたしを憎んでる、パパが。
こっそりパパの胸板に身を寄せた。ああ、ああ……っ!
「パパ…」
「フェイリオ! 意識が戻ったのか!?」
パパの腕、ずっと焦がれた感触。抱き潰してもいいから思いきり抱きしめてほしかった。そんな場合じゃないのに。
「…は、あは…フェイ…死ぬなら、いまが、い…な…パパ、やさしー…」
「っ縁起でもない事を言うんじゃない! 気をしっかり保て!」
ごめんなさい。もう、目を閉じたいの。そしたらイタミが減るの。だからパパ、ごめんね。フェイ、もう、目を閉じ、る――
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