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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第十四話 二人目の“鍵”
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生だって知ってるよ。
でもまだ足りない。こんなんじゃまだ許してあげない。本番はここから。教えてあげなくちゃ。あの中の人たちがどんなにイタカッタかを。
おっきい王様とジランドが別のドアから出て行った。障壁が閉まっちゃう。
「行かせない!!」
「! 待て、フェイ!」
ごめんね、アル。心配してくれてウレシイ。でも行かなくちゃ。まだまだあのイタミを分かってないあの人たちを痛めつけて同じ目に遭わせてやらなくちゃいけないから。
駆け抜ける。ジャマな兵隊は風を起こして追い払った。
とっても大きな通路に出た。見つけた! ナハティガル王とジランド。
声なんてかけない。宣戦布告はなし。後ろからの騙し討ち。ヒキョーでも何でもいい。あのコワさ、イタミ、少しでも近いモノを味わわせてあげるんだ。
光、降り注いで、あのヒトたちを……焼けぇ!
――キィンッ
え……?
降ってきた銀光の柱が王様たちの上で全部弾かれた。直後に着地したのは、わたしと同い年くらいの女の子。
女の子は着地から立ち上がって、わたしと王様たちの間で通せんぼ。
「どうして……その、力」
骸殻、だ。パパのフレイムダークのとは違う。マリンブルーと白群のハーフ骸殻。この子、クルスニク一族。しかもパパと同じで、
断界殻
(
シェル
)
の中でも骸殻を発動できるんだ。
「ご無事ですか。ナハティガル陛下、ジランド閣下」
その子が骸殻を解いて、ふり返らずに言った。ラ・シュガルの兵士さんの恰好。マスクのせいでどんな顔か分からない。
「メイスか。よくやった」
「陛下と閣下はお行きください。あの者はワタシが相手をします」
ナハティガル王とジランドはその子に場を任せて奥へ行ってしまった。
その子は兵装のマスクを外した。金茶の癖毛、蒼い目。この色、どこかで見た気が。
「追うの?」
「へ、え、あの」
「ナハティガル王とジランド様を追いかけるの?」
追いかけるつもりだったけど。さっきまでおっきい王様にすごく怒ってたけど。
「この先は呪帯。アナタがココを越えて王を追えば、呪環を着けたアナタの仲間は追跡できない。追うならアナタは孤立無援。それでも行くの?」
ひょっとして、この子…優しい? 忠告してくれてるのかな。この先は危ないよって。
「行きたいけど、その前に教えてっ。あなた、どうして骸殻を使えるの? あなたもクルスニクの一族なの?」
「あなたも、と聞くということは、あなたも血族の者なのね」
いっけない。今のフェイはフェイじゃなくてマクスウェルなんだから。
「わ、わたしは…マクスウェル。フェイリオ=マクスウェルです」
「ウソ。マクスウェルはミラと翁(おきな)でしょう。ど
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