月を破壊せよ
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姿は悪魔のままだった
グレイ「・・・元に戻らねえのか・・・?」
ナツ「どーすんだよっ!!?」
エルザ「いや・・・これで元通りなんだ、邪気の膜は彼らの姿ではなく彼らの記憶を冒していたのだ」
アルト「記憶?」
エルザ「『夜になると悪魔になってしまう』・・・という間違った記憶だ」
アルト「えっ・・・じ、じゃあ・・・ここの村人たちは・・・!!」
エルザ「そういう事だ、彼らは元々悪魔だったのだ」
「「「「「えぇぇぇぇぇぇっっ!!?」」」」」
村人たちの正体に驚くアルトたち
グレイ「ま・・・・・マジ?」
村長「う・・・うむ・・・まだちょいと混乱してますが・・・」
エルザ「彼らは人間に変身する力を持っていた、その人間に変身している自分を本来の姿だと思い込んでしまった・・・それが月の雫による記憶障害」
ルーシィ「でも・・・それじゃあリオンたちは何で平気だったの?」
エルザ「奴らは人間だからな、どうやらこの記憶障害は悪魔だけに効果があるらしい」
アルト「じゃあ何で村の人たちは遺跡に近付けたんだ?」
エルザ「それは恐らく彼らが悪魔だからだ・・・聖なる光をたくわえたあの遺跡には闇の者は近付けない」
「さすがだ・・・君たちに任せてよかった」
エルザの説明が終わると、一人の悪魔がアルトたちに声をかける
ボボ「魔導士さん、ありがとう」
その悪魔とは死んだと思われていたボボだった
村長「ボ・・・ボボ・・・」
ルーシィ「幽霊!!」
グレイ「船乗りのおっさん!?死んだハズじゃなかったのか!!?」
ボボ「俺たち悪魔は胸を刺されたくらいじゃ死なねェさ!!」
ボボが笑顔で答える
アルト「じゃあ・・・あんた今までどこにいたんだ!?」
するとボボが背中から羽を生やし、空を飛ぶ
ボボ「あの時は本当の事が言えなくてすまなかった」
ナツ「おおっ」
アルト「飛んだっ!?」
ボボ「オレ一人だけ記憶が戻っちまってこの島を離れてたんだ、自分たちを人間だと思い込んでる村の皆が怖くて怖くて・・・」
村長「ボボー!!!!」
村長が目に涙を溜めながらボボに抱きつく
ボボ「やっと正気に戻ったな親父!」
すると村の悪魔たちも空を飛び、ボボの無事を祝福する
エルザ「ふふ・・・悪魔の島・・・か」
ナツ「でもよ・・・みんなの顔見てっと・・・悪魔ってより天使みてーだな」
アルト「よかったなぁー!村長のじーさん」
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