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万華鏡の連鎖
宇宙戦艦ヤマト異伝
集団運動
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 宇宙戦艦ヤマトに敗れた私を救い、ガルマン・ガミラス帝国復興の端緒となる蘇生術を施した命の恩人。
 ズォーダー大帝の率いる緑色人戦士、大白色艦隊《グレイト・ホワイト・フリート》。
 白色彗星帝国軍の到着は間一髪に間に合い、戦局を一変させた。

 ガトランティスの戦士達は無数の敵艦を蹴散らし、木星《ゼウス》に進撃。
 土星《クロノス》奪還を試み衛星タイタン、氷の世界に遺棄された秘密基地も奪還するが。
 守備範囲の拡大は戦力分散を招き、補給体制の維持も困難となる。
 大帝は戦略的に無意味な消耗戦を避け、攻勢終末点と持久戦の方針を明示。
 ガリレオ衛星群の周辺には、火炎直撃砲の仕込まれた戦闘衛星を配置。
 威力偵察の終結と後方への撤収を全軍に命じ、木星《ゼウス》周辺に敵艦を誘い込む。

 太陽系最大の惑星を巡る攻防は数日間に及び、侵攻軍に多大な出血を強いる事となったが。
 マゾーンの大艦隊ならぬ宇宙侵略者(スペース・インベーダー)、無限艦隊の名は伊達ではなかった。
 侵攻軍は文字通り無限の補給源を擁し、ガトランティス艦隊の撃滅を計画。
 土星《クロノス》、天王星《ウラヌス》、海王星《ポセイドン》、冥王星《ハデス》の影に戦力を隠蔽。
 超大型空母・高速中型空母・大戦艦・ミサイル艦・駆逐艦を罠に誘い込み、袋叩きを図った。
 ハルゼー提督の率いる機動部隊は敵の手管に乗らず、木星《ゼウス》周辺宙域に退き時間を稼ぐ。
 ズォーダー大帝は第二防衛線、氷惑星《アスエリアス》の残骸が巡る軌道で邀撃を選んだ。

 白色彗星帝国の後方支援部隊、科学技術陣は瞬間物質移送装置の量産体制を構築。
 火炎直撃砲の遠隔移送機構に原理を適用、限られた時間内で超小型化を成し遂げている。
 ハルゼー提督の旗艦『メダルーサ』同様、大戦艦・ミサイル艦・駆逐艦も備砲を改良。
 一定時間を戦った後で後方に下がり、ハルマン切り換え器ならぬ新装備を追加。
 分子破壊ビームの強度を約12倍に引き上げる発明品と異なり、命中率が飛躍的に向上。
 光線砲《レーザー》と熱線砲《ブラスター》の射線、火球は探知不能で敵艦に避ける術は無い。

 ミサイル艦の標準装備《オプション》、大小の誘導弾も無航跡で宇宙空間を疾走。
 《青白い殺人者》と畏怖された酸素魚雷と同様、遠距離攻撃を受け敵艦は次々に爆発。
 狙撃手の位置を暴露せぬ無軌道射撃、火炎《ビーム》の直撃も侵攻軍の壁に大穴を穿つ。
 第5番惑星ダライアスの痕跡、アステロイド・ベルト上の重火力陣地が無限艦隊を邀撃。
 緑色人戦士達は遮蔽陣地に潜み、第二防衛線を維持し続けた。


 大白色彗星帝国軍は総力を挙げ戦線の安定化、勢力の均衡を成し遂げたかに見えたが。
 数日後に無限艦隊は想定を遙かに上回る厄介な敵、有
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