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寄生捕喰者とツインテール
混沌且つ混沌
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ィが何かを話そうとするのに構わず殴りとばし、起き上がりざまに蹴り飛ばす。やっと着地で来た所に問答無用で脚を振り降ろす。
 立ち上がりかけた瞬間に顔を掴んで何回も地に叩きつけ、放り投げて再び地面へ向けて蹴り落とす。


 エレメリアンは妙に武人気質である者が大半を占め、名乗りを忘れず語りを忘れず、最低限のお約束と呼べるものも順守している。だが彼女はお約束など知った事かとばかりに一瞬でも隙を見せたら攻撃を叩き込んでいったのだ。


 彼等にとってはそれだけでも十分に驚くべき事だったが、彼等が本当に驚愕した……否、戦慄したのは次の映像だった。



 少女は何を思ったか一旦ゴリラギルディを寝転がしたままにしておき、戦闘員の方へ一瞬で詰め寄って内一体の頭を掴み上げ―――――あろう事か小さく握りつぶして齧りついてしまったのだ。

 他の戦闘員も同じ末路をたどり、ただ倒された物も属性力と思わしきモノを吸い込み喰われていく。更に、対抗しようとしたゴリラギルディも体の一部を喰いちぎられた。


 が、彼等が驚いたのは、人間と似通った姿形なのに知性を持たないかの如く、喰らうことに躊躇いの無い獣のそれと同じ獰猛さと、自分達が喰われる側に回っているかのような映像を見た事にもあった。


 何せ彼等は、数多の世界を巡り歩いては来たものの、人々の属性力を奪い自身の糧とする事こそあれど、まさか自分達が本当の意味で獲物となってしまう事など、今の今まで “全く” 無かったからだ。
 大抵が……いや全てが、倒された所でヒーローものの怪人の最後と同じく爆散させされるだけだったと、そう言っても過言ではない。


 この世界でもテイルレッドやテイルブルーといった、彼等が今まで戦ってきた中でも指折りのツインテール属性を持つ戦士も、守るために戦っていたし舌戦には付き合うし、戦って敗れたなら自分達は爆風と共に消えていっていた。


 そんな戦いはこれからも、どちらかが全滅するまで続くのだろうと……そう思われた矢先にコレだ。予想外中の予想外に、驚愕と戦慄を受けるのもいた仕方が無い。



「我らを食物か何か様に……」
「いいや! 正しく食物にしているのだ! 彼女は我らを!!」
「属性力を喰らっているという事は、彼女もまたエレメリアンのなのだろうか?」
「確かに左腕や右足、左目に体の各所と人間に似てはいてもやはり違う部分は幾つも見受けれらる」
「しかし肝心の属性力事態は、余りにも不可思議すぎるのだぞ……」



 再び騒がしくなるグレー1色のホール。

 身も蓋も無いを言ってしまうと、彼等が行う作戦会議は半ばヒロイン観賞会の様になっており、昨日もテイルレッドがいかに愛らしいか、テイルレッドのツインテールがいかに美しいかを、無駄と
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