混沌且つ混沌
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薄暗くグレー1色で塗られたホール。
地球はおろか世界の何処にあるのかも分からないこの場所には、獅子に豚に蛇の姿を、あるいは空想上の化物を怪人化させたような、決して地球上には存在しない異形の生物達が集まっていた。
ここはアルティメギルの本拠地であり、その会議室とも呼べる場所なのである。下座から部隊長と思わしき怪人が大勢座り、上座へ近づいて行くにしたがい幹部であろう怪人達が鎮座し、モニターに一番遠い席には一気は強烈なオーラを放つ、竜を模した怪人が堂々と座っている。
その彼は、アルティメギルが地球に攻め入る宣言した際に流れた、あの映像に映っていた怪人であった。
やがて進行役らしいカモノハシのような怪人がモニターの前に出て、一例の後説明し出した。
「……今回送られたゴリラギルディが倒されてしまった事は、すでに周知の事実でしょう、しかし」
「何かあったのか?」
「はい。実は倒したのはテイルレッドでもテイルブルーでも無い……全く別のツインテール戦士だったのです」
「何と……この短い間に第三の戦士が……!?」
「ブルーが現れてからまだ一戦も相手はおらぬというのに……!」
俄かにざわめきだすアルティメギル所属のエレメリアン達。そんな彼等に、カモノハシ型のエレメリアンは注目を一旦地震に集め、ざわめきが収まった時を見計らって言い辛そうに告げた。
「あの戦士をツインテイルズと言ってよいものか、此方も判断しかねています。何せ、ブルー以上に途轍もなく粗暴で有り、且つ残虐なものでしたから……もはや戦士と言うのも愚かしいのかもしれません」
「何? 一体どういう事だ?」
「今からその証拠となる映像をお見せいたします」
そういうとカモノハシ型のエレメリアンはモニター前から端まで歩き、指をパチンと鳴らして映像を流し始める。
モニターにまずは状況把握をする為、戦闘前の風景が映った瞬間、エレメリアン達から驚愕の声が漏れ聞こえた。
「むぅ、まるでモンスターを擬人化したかのようだな」
「不可思議だな……ボサボサだがそれも味を醸し出す実に見事なツインテールなのに……肝心のツインテール属性を感じないだと?」
「映像越しでも力らしきモノは感じ取れるというのに、不思議な女子よ」
「では、続きを―――」
続いて、モニターは戦闘員とゴリラギルディが、少女と本格的に戦闘を行いはじめた映像を映す。
「何と!?」
「コレは一体……!?」
「き、奇怪なっ!?」
途端、エレメリアン達の間にリアクションの大きさの代償あれども、驚愕が走り廻った。……その映っていた戦闘風景は、彼等の想像を超えるモノだったからだ。
ゴリラギルデ
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