マブラヴ
0822話
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ルメヤ辺りはどうなるか。
いっそ、幹部の機体も全てPS装甲にしてしまうというのもありかもしれないな。重量が重くなる分はブラックホールエンジンのグラビコン・システムでどうにか対応できそうだし。
次にモニタに映し出されたのは、2本足と象のように長い鼻を持つBETA、闘士級と妙な頭をした白いBETAの兵士級。この2種に関しては大きさが2mを超える程度で戦闘力に関しても対人に特化しているらしく戦術機に乗っている場合は特に気にする必要は無いらしい。
もっとも、何らかの事情で戦術機のコックピットから脱出した時にこいつらと出会ってしまうと、そのパイロットは絶望しか無いらしいが。
「こうしてみると……どのBETAにも言える事だが、基本的に嫌悪感を覚えるような外見ばかりだな」
「ええ。それ故にパイロット訓練校においてはBETAの姿を直接は見せないようにしている場所もあるとの事です」
何気なく呟いた俺の言葉に、軍人が言葉を返す。
「それはどう考えても悪手だろ? 気持ち悪い相手だからこそ、早めにパイロットにその姿を見せて耐性を付けるべきじゃないのか?」
「その辺は、国や訓練校によっても違うらしいので。幸か不幸かうちの軍隊は訓練校時代にきちんとその辺りを見せているので、問題は無いのですが……それでも死の8分を乗り切れない者も多く……」
「死の8分?」
「はい。戦術機に乗った初陣でパイロットが生きていられる平均時間です」
「……なるほど、8分か」
予想外に短いと言うべきか、あるいは長いと言うべきか。
だが、バジュラと戦った時の新統合軍の生存時間を考えれば、あるいは長いのかも知れないな。
そんな風に考えながら見ていると、やがて部屋の扉が開いてジョンが姿を現す。
「こちらの準備は整ったが、そちらはどうかね?」
「ああ、問題無い。こちらの世界の歴史とBETAについて調べさせてもらったよ。ただ、色々と予想外のところもあったが」
BETAを作り出した者は、人間が抱く不快感を考えてこの形状にしたのか、あるいは何らかの別の意味があるのか。
正直な話、一緒にしたのがバジュラに悪いと思える程に不快感を与える外見をしている。もしあのBETAと一緒にされたとランカと一緒にいるバジュラが知ったら、許さないんじゃないかと思う程に。
少なくても、俺はBETAと一緒にされるというのは我慢出来ない。
「色々と思うところはあったようだが、ともあれこちらの準備は出来た。さすがに君の言う通り100機とはいかないが、それでも2個大隊72機は用意させてもらった。もっとも、機体はF-15CやF-18といった機体が大半だがね」
まぁ、この国の最新鋭機に近い扱いのF-18Eとやらは、性能評価試験をやっているレベルである以上、数を揃えるの
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