宴会
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混ぜてやっただけだ。ほんのちょっとした悪戯のつもりだったんだが、まさかこんな事になるとはな……」
予想外ですと気まずそうにハハハと笑う誤魔化そうとする。
「確かブラック・イーコルって本当に酔えるって言うお酒アイテムだったよね?よくそんなもの持ってたね〜」
「まぁ、ちょっとプレイヤーをカツア……、ゲフンゲフン!頼んでみたらくれたのよ。」
カツアゲと言おうとしてしまい、急いで訂正するもジト目で皆から睨まれてしまう。
「けど、酔うってこんふうになるのかよ……。」
「いや、それは単にユーリがお酒に弱いだけなんじゃない?ところで、キリットくん?そのポジ変わる気は?」
「なんだよ、キリットくんって……。それにお前、変わったらユーリに絶対変な事する気だろ。」
「イヤー、ヘンナコトナンカシマセンヨー。ただ、すこーし、ユーリの犬耳を弄るだけだよ」
そう言いつつもシィの目線はユーリの頭に生えた獣耳へとロックオンされ、手をワキワキさせている。最早、犯罪者の風格が出ている。
ユーリは肩にもたれるのは疲れるのかいつの間にか身体を倒し、キリトの膝を枕代わりにして、スヤスヤと寝息を立てて眠ってしまっていた。穏やかに眠るユーリの寝顔を残りの面々は微笑ましく見ていた。
「けど、ユーリくんって酔うと甘えるんだね〜。いつもはクールの感じだから、ギャップがすごいね。」
「うん……私もこんなユーリは初めてだよ。エギルさん、超グッジョブ!」
「おうよ!」
シィがサムズアップすると、エギルも同様にして応える。
「なぁ、シィ。それより、ユーリどうする?」
「んん…………」
キリトは自身の太ももを枕にして寝ているユーリを呆れながら、見る。時折、気持ちよさそうに寝言を言っているので、起こすのも気が引ける。
「ん〜?そのままでいいんじゃない?いい絵になるし……」
そう言いつつ、シィは記録結晶を取り出し、写真にその光景を納める。シィたちから見るとお兄ちゃんに弟が寄り添い、甘えている構図に見えている。
「今そんなことしてる場合じゃないだろ。とにかく、ホームまでおぶってくから案内してくれ。」
「う〜ん、わかった……」
シィは渋々了承する。キリトは寝ているシィを起こさないように動かし、おんぶの格好になる。そのまま、何事もなく22層にあるホームまで辿り着く事ができた。だが、アルゴが帰り道に物陰からユーリをおんぶするキリトを見ていたことは彼らは知らない。
◆◇◆
ーー翌日ーー
「頭痛い……」
「え?ユーリ、昨日の事覚えとらんの?なるほど、酔うと記憶がとぶタイプか……」
その後、酔ってキリトに
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