宴会
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作がソードスキルを発動させ、シングルシュートを発動させると、エギルの後頭部に見事吸い込まれていく。直前に紫の障壁に阻まれるもソードスキルの発動で勢いの乗ったマグカップはしっかりとエギルヘと衝撃を伝える。一方、エギルは情けない声をあげて、ぶっ倒れるーーー
「おーい、ユーリ。居る…………か?なんだこれ?」
「殺人現場?」
「え?……ユーリくん、何やったの?」
同タイミングにキリトとシィ、アスナが扉を開け、入ってくる。三人プラス死人?は何も発せず、微妙な空気がその場を支配する。
◆◇◆
「おーい、エギル〜?起きて〜〜。」
シィがブーツの爪先でちょんちょんと倒れたエギルの横腹をつつく。だが、一向に動く気配を見せない。
「ただのしかばねのよう……」
「死んでねぇ!!」
「ちっ……おはよう」
最後まで言う前にエギルが起きたため、小さく舌打ちをする。
「ユーリ、このやろ!いきなりカップを投げつけてくるとはひでぇじゃねえか!」
起き上がるや早々怒りを露わにして、椅子に踏ん反り返っているユーリへと掴みかかろうとする。だが、キリトに直前に止められてしまう。
「ゆ、ユーリくん……エギルさんに何したのよ」
「ただの事故」
「いやいや、ただの事故で圏内で人がぶっ倒れるわけないじゃん??」
ただの事故で済まそうとした少年にツッコミを入れる少女。よほどスルースキルが高いらしく、新たに出したカップにお茶を注いでいる。
「ただうるさいから黙らせようとして、持ってたマグカップを投げつけたら、ソードスキルが発動しただけだ。イコールただの事故だな」
「なかなか鬼畜な所業だね」
「ところで、どうしてここにいるとわかったんだ?」
ユーリがわかりやすく話を反らす。他の皆もこれ以上、糾弾するつもりがない……というか、意味がないとわかると話題に乗っかる。
「いや、ユーリがアルゲートで隠れられそうな場所はここくらいしか知らないから」
とシィが。
「うろうろしてたら、街中でシィが迷子になってたから、ここに連れてきた。」
とキリトが。
「私はたまたまシィちゃんとキリトくんを見かけたから、ついてきただけだよ。」
とアスナが。
「バレた原因はやっぱお前か……」
シィを一瞥すると本日何度目かわからないため息を吐く。コテンと首を傾げている少女は、訳がわからないと頭上にたくさんのハテナマークを浮かべている。
「お前ら、ここは俺の店だぞ。溜まり場じゃね!」
完全に忘れ去られていたエギルが苛立たしげに声をあげるも、皆口々にエギルのケチと口にする。さすがにアスナやシィと言った女性プレイヤーまでに言われたら、了承せざるを
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