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【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】
人魚の国、死を呼ぶ国
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―――――偉大なる航路(グランドライン)前半部にあるシャボンディ諸島と


王下七武海の一格ボア・ハンコックがいる女ヶ島アマゾン・リリーの丁度ど真ん中に位置し、


深海一万メートルに存在する国があった


そこは国の皇帝に選ばれた者≠セけが立ち入る事の出来る国であり、


それ以外は一切立ち入る事の出来ない国―――デスアクアランド


『敵意や殺意を向ければ子供だろうが女だろうが容赦なく皆殺し、


誰であろうが国に手を出した者全員が海の魔物(捕食者)たちに食われる』


近頃、そんな噂話が出回っていた


・・・だが例えそんな噂話が流れていたとしても


デスアクアランドの住人たちはまったく気にする事なく


いつもとなんら変わらない日常を過ごし始めた




―――そしてここ、デスアクアランドの中心にそびえ立つ大きな城の中、


国中で見かけるデスアクアランドの住人である人魚たちとは


一段と違う雰囲気やオーラを放つ三匹の人魚たちが


ここ皇帝室≠ノ集まっていた



「姫様、今朝…情報伝達担当のイルカが持ってきた手紙です」


三匹の真ん中に立つのは皇帝に仕える第一の秘書であるロメナが、


手に持っていた白い手紙をデスアクアランドの現皇帝であるリオに渡すと、


左手で頬杖をついたままのリオが


面倒臭そうな表情を浮かべながら手紙を宙でゆっくり回転させていた



リオ「どこの部?」


ロメナ「北西です」


リオ「…北西、っていう事は…海軍本部がある方角…か」


「海軍と言いますと…ヤツらはいつになったら姫の七武海脱退を民たちに宣告するのでしょうかね」


ロメナの左に立っているいつもは無口で口数が少ない黒縁眼鏡をかけた


第二の秘書のラルが静かに言うと、


リオは手紙に目を向けたまま何も言わずに


椅子に深く腰かけては足を組んだ


ロメナ「ラル…!!」


ラルの言葉にリオの機嫌が損ねたのかと心配する


ロメナが小さい声で隣に立つラルを睨んだ


が、そんなふたりのやりとりなど全く気にもしていないリオが


封を開け 左から右へと目を移動させること数秒。


リオ「…裏切った奴らの気持ちなんて考えたくはない。


でも…この手紙を寄越したヤツ≠フ気持ちを、私は知りたい」


手紙から三匹の秘書たちに目を向けたリオが


ロメナたちにも見せるために真ん中にいたロメナに手紙を渡すと


ロメナとラル そして第三の秘書であるワカバ達は


リオに渡されたばかりの手紙を読んでは眉間に皺を寄せ
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