九校戦編〈上〉
九校戦二日目(3)×武装一体型デバイス試し斬り
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ージに辿り着いたので、タブレットを念力で浮かしてレオの所に向かわせる。この力は?と質問されたので念力だと答えたら、超能力者と同じと考えたらしいが、正しくはエレメンツの一つであるエスパーを使ったに過ぎない。本当は仮想型の端末を使う事にしてあるが、タブレットにあるマニュアルは映像付きのだから大丈夫。試作デバイスのテストは、夕食後、九校戦会場外にある屋外格闘戦用訓練場を使わせてもらった。ホントはエリカの手配だが、ここには軍関係者の友がいるので俺が使用許可を求めたら顔パスで通ったようなもんだ。エリカはここに来てから自棄になって実家のコネを使いまくっている。というのが本来の事になるが、そんなの使わなくとも実家の影響はないに等しい、懇親会の場でも千葉家と吉田家の当主にはエリカと幹比古の意思を尊重しろと言った気がする。
「レオ、使い方は理解したか。それとメモリを入れるホルスターも腰にあるな?」
今後必要になると思って作ってみたもんだし、対ドウター戦でも使えるもんだからメモリを使うための剣でもある。まあ量産型聖剣エクスカリバーや手甲もいいが、こっちの方が合っていると思うけど。それに魔法以外の技術は、ライフルビットやソードビットで使っている。
「おう、まあな。それにメモリを使った事もそうだけど、ホントにあんな事が出来るのか?」
あんな事とはマニュアルにあった動画だ、それを見たレオは疑問だったけど。
「それを確かめる為のテストであり、対ドウター戦で役に立つかも兼任だからな。メモリテストは後でやる」
「そりゃそうか」
ここの訓練場はホテルから歩いて三十分程の距離があるし、ここには俺とレオ以外には蒼太と沙紀もいる。恐らくメモリの使い方でも教えに来たのか、沙紀を使った的になるつもりで来たのか。昼間ならともかく夜中で町中じゃなく山中の軍事演習場、深雪やエリカの相手を桜花と結衣に任せてきたから問題ない。まあ一応エリカの監視を美月に頼んだ。
「よし、始めるとするか」
「りょーかいだ、行くぜ!」
最初は試し打ちでもあるからか、人形もない。何もない状態で、武装一体型デバイスの動作を確認する。レオは柄尻に付いているスイッチを捻ってから、カチッと鳴りグリップ上端のトリガーを人差し指で押し込むとサイオンを流し込む。レオの外見から受ける印象と違い爆発力はないし、粘り強い持久力に優れたサイオン供給。タフでスタミナに溢れていると言った方がいいかもしれない。個人用に調整されてないデバイスは、術式構築のアシスト機能が働いていないから起動式から魔法式を構築するコンパイルのプロセスはそれなりの時間を要した。実習の成績よりかは早いが、得意魔法だからかもしれないしデバイス及び起動式の性能がいいのか。
「おっ?浮いたぜ〜!」
「成功ですね、おめでと
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