九校戦編〈上〉
九校戦二日目(2)×氷柱倒し予選と試作品
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〜、凄くスッキリしたぜ。お前さんが言う『敗北を糧にして次を目指す』というのは、アスリートにとっては基本中の基本だ。俺もこんなところで立ち止まる訳にはいかない。九校戦が終わったらまた剣術で試合をしたいぜ!」
「そうか。まあそれでいいなら、それでいい。だが次も俺が勝つから精々腕を磨いておくんだな、俺の辞書には敗北という文字はないんでな」
そう言うと俺は立ち去るが、後程聞いた話では桐原先輩が敗北という文字を刻めてやるという新たな目標を立てた桐原先輩は隣にいた壬生先輩は本物の笑顔を出して剣技を一緒に磨こうと言ったのだった。剣道と剣術は違うけど、基礎は両方とも同じなのでな。竹刀を振る、相手が次の一手を先読みするというのを頭に入れてやる事でもあった。で、俺は明後日からの新人戦に備えたコンディションチェックやデバイス設定などはやらないでそのままホテルに戻ってきた。設定に不適合があればゼロがすぐに解決してくれるし、その場で測定できるからだ。
「お帰りなさいませ、お荷物が届いております」
「ありがとう」
フロントに俺宛ての荷物があるという事は昨日の夜に完成させてから、早朝に送ったデータを素に作った物だ。俺の部屋にはツインの部屋だが、ルームメイトは蒼太だがまだ戻ってないとなると深夜のとこにいるか、アイツらのところにいるかもしれない。時計を見てもまだ食堂の割り当て時間を確かめるが、深雪が迎えに来るまでまだ時間があった。部品もワンオフで作らせたらしいが、恐らくこの世界にはない物で作らせたからかもしれない。牛山も仕事が早い事で、カバーを外すと薄く長いダイヤルロック式のハードケースが出てきた。このケースは通常だとショットガンかそれくらいあるデバイスを搬送する使用するケース。ダイヤルをいつもの番号に合せて開錠すると、ケースの中には剣があったが柄のとこにはガイアメモリのスロットルがあった。スロットルは合計二本まで入れる事が可能なので、とりあえず『Luna』と『Metal』を創り出してからスロットルに差した。
「これなら使用者に攻撃されても、ある程度の攻撃は無傷だろう。メタルメモリで身体を鋼鉄化するから、魔法で硬化魔法を発動しなくともいける。それにルナメモリで刀身部分が分離した後二つに見えるから問題ない」
取り出した剣は全長70cm、刃渡り50cm程度のナックルガード付きの模擬刀ではあるが、ガイアメモリ対応型でもある。もし試合中にドウターが出たらシャレにならないから、硬化魔法の応用として作ってみた。ガイアメモリは『holy』と『Blade』で疑似聖剣になれるようにしたのを、この刀剣に使えるようにした。ガイアメモリは使用者に預けるが無くされると困るので、専用ケースと一緒に送ってもらった腰にあるホルスターのような形状だった。
「使用者はアイツ専用に
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